リウマチ外科医の徒然草

より良く生きるための抜け穴探しのゆる~いブログ

低金利の影響はじわじわ出血と同じ?!

今日は投資の話を。

 

2017年3月現在 日本は 史上まれにみるマイナス金利を断行しています。

 

普通預金金利は、0.001%、定期預金でも軒並み0.02%くらいが多い!

 

私が小学生のころ、郵便局の子供貯金というのがありました。月々500円を毎月積み立てていると、小学4年生ころだったと記憶してますが、目に見えて預けるたびに数字が大きくなった記憶があります。

 

あの頃は、バブル真っ最中だったでしょうか? 

お金はほっといても増えるものという世の中でした。

 

われわれの親世代は多くがこれを経験しているため、郵便局の還付型の簡易保険や、各社の積み立て型生命保険など、

お金を他人預けると増えるという感覚をいまだに持っています。

 

lify.jp

 急に郵便局から携帯に電話がかかってきて、「親が私の名前で保険に入りたがっているので、決裁していいか?」と聞かれたこともありました。

 

親は昔の感覚で貯金?のつもりかも知れませんが、現在の利率と20年後?の還付金、インフレ率(目標2%実効1%くらい?)を考えると、半分も返ってこない?気がします。

 

得られるメリットは、死亡保障と少額の医療保険くらいで、

これらは別に掛け捨てで入っていることが多い…ため、死ぬまで下せません笑

 

これらはすべて搾取契約と私は考えています。

これは大手生命保険会社であっても間違えなく言えます。

 

よくあるタイプでは、はじめ15年で払い込みで払い込みを終えます。

そして15年後にようやく、払い込んだ額面と同等の返戻金を期待できる。となっています。

 

仮に毎月10万円を入金しているとしましょう。

初年度の払い込んだ10万円はそのまま、インフレ率が1%としましょう。

年間120万円を積み立てます。初年度は120に1.01を15回かけることになります。

 

121.2+122.4+123.6+124.9+126.1+127.4+128.7+129.9+131.2+132.6+133.9+135.2+136.6+137.9+139.3 = 1950.9 (15年分インフレ率期待込) 単位万円

15年で払込額同等額は 120×15=1800  1800/1950.9=0.9227

 

つまり15年間で92.3%に減ったのです!

 

知ることがつらい真実ですね。

この点を営業マンは決して説明することはありません。

営利商売ですから。

 

すでに契約済みの人はどうしたらいいのでしょうか?

この契約はじわじわ出血しているのと同じです。

体力があるうちに、傷が浅いうちに治療することをお勧めします。

 

 

金利はこんなところにまで影響します。

早く景気が回復したらいいですね。

 

では。

 

#マイナス金利#じわしわ#出血#積み立て#生命保険#返戻金

 

無犯罪証明書をあなどるなかれ

ずっとリウマチの話だけではまじめすぎてちょっと・・・

 

今日は、留学についての話です。

 

前に書いたように、来年あたりオーストリアに留学に行きたい!

ということで、先方の大学とやり取りをしつつ手続きを進めているわけです。

先方からは必要書類として、

  • 履歴書
  • パスポートコピー
  • Visaか在留許可
  • 出生証明書(戸籍抄本の英訳でいいみたいです)
  • 最終学歴の証明書
  • Letter of Motivation(志望動機を書くレター)
  • 現在の職場からの推薦状
  • 語学力の証明書
  • 3ヵ月以内の無犯罪証明書
  • 留学保険などの加入証明
  • 感染症検査の結果

を留学予定の9カ月前にすべてそろえるように、と。。。

 

ところが、なんでやねん!がいくつかある!

まず、Visaは滞在の3ヵ月前になったら初めて申請できます。

 

www.bmeia.gv.at

 

在留許可に関しては、通常は渡航後現地で申請します。(これが大変なんです)

「或る大学生のブログ・・・」さんのページをリンクします。

blog.livedoor.jp

 

9カ月前までにってなんやねん?!?!

 

仕方がないので、正直にウィーンの大学に相談しました。

ならいいわ。。と「Visaに関しては発行され次第送って」で済みました。

そういうことはいつものことらしく、全然平気でした('Д')

(なら初めから、9カ月前に用意するようにかくなよ!)

 

しかし無犯罪証明書に関しては、そうはいかないようです。

担当者もわからないようで、大学本部に問い合わせてもらってますが、まだ返事がないようです。

 

では無犯罪証明書、用意すればいいということになりますが、これが曲者です。

「無犯罪証明書」

また、無犯罪証明書は各都道府県管轄になるので、先にそちらへ行くことが必要です。無犯罪証明書を取得する際にも、パスポートやらAcceptance Letterやらは必要になるので、それも各都道府県の県警に確認しておきましょう。二度手間になるのは避けたいですからね...。これも書類を渡しに行き、書類を受け取りに行くという手間があるので、意外と時間がかかります。また、指紋チェックなどの軽い検査もあります。

 

前述の或る大学生のブログ さんの転載です。

 

私は外務省関連の書類だと思っていたのですが、実は警察庁管轄の事案なんです。

 

先に都道府県の警察に電話して、発給要件を確認後、来庁予約を取るという順序で手続きは進めます。 (行く部署は、なんと鑑識!)

発給要件(非開示)を満たすのならスムーズにいくのですが、満たさないと大変なんです。特別発給を申請することになります。

〜犯罪経歴証明書の特別発給について〜

 

オーストリアの場合、少なくても6カ月以上の滞在、もしくは現地で賃金の発生する労働をする予定などがあれば発給されるようです。

 

私は3ヵ月の予定で、research fellowなので条件を満たさず、特別発給をするしかないのです。 

 

ところがこの特別発給、甘くない。

 

なんとか法律の資料のコピーは入手できても(1カ月かかりました)、オーストリアの公的機関から、メールで無犯罪証明書を用意するよう、要請されないといけないのです。 さらに受理されても2カ月くらいかかる。。。。

 

は?9カ月前にまにあうわけないやんけ?

 

ちなみに、無犯罪証明書はこのようになっています。

日本の警察庁は警察証明書の発給を「捜査情報の開示」と位置づけており,ご本人であっても基本的に開示しないものとしているため,他国に比べて日本における警察証明書の発給条件は厳しく,原則として提出先国の公的機関から,現地の法的根拠等に基づいた要求の場合に発給の対象となります。

                            

警察証明書の特別発給を申請される場合には以下の書類が必要になります。

                          以下省略

 

 

英語の先生に聞いたのですが、諸外国は簡単にFBIなどから証明書をもらうことができるし、逆に移住の際に常に必要となるようです。どっちかというと、日本が異常・・・

 

ただ文面からは、虚偽の理由で申請して証明書をもらっても、何か問題があったときにまずいことになる予感がします。

 

下手すると無犯罪証明書の虚偽取得で有犯罪に・・・・・www

そんな笑い話もあるかもしれません。

 

 

先方からは無犯罪証明書を要求されている

日本側からは無犯罪証明書のいらない3ヵ月の滞在だから発行しない(VisaDでいける)

 

という具合に、合間に挟まれて困っています。

 

この問題は解決するのでしょうか?

 

今回はここまで

 

#無犯罪証明書#オーストリア#Criminal Record#ビザD#留学#在留資格

 

リウマチ外科とは?②

前回、リウマチの診療科は地方により異なるということを書きました。

 

重要なのはここからです。

異なる診療科でも同質のものが提供できれば良いのですが、

医療の地方格差同様、大きく異なると考えてもらって構いません。

 

リウマチ内科は、いわゆる免疫学です。 

つまり内科であり、基本は薬物療法と合併症の管理が得意分野となります。

 

それに対して整形外科は、まさに外科です。 

手術を最も得意とし、それに伴いリハビリテーションについても精通しています。

 

関節リウマチは、原因は自己免疫疾患ですが症状は運動器、つまり外科分野に出ます。

 

新潟リウマチセンターの村澤先生が下記の本で述べられているように、関節リウマチのいわゆる流れ(rheum)を見ていくためには、リウマチの方の生活すべてを見る必要性があります。

 

関節リウマチのトータルマネジメント

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流れ(rheum)がわかるならよく調べてますね! 上の本を読めばわかります!

 

 

 リウマチ診療に必要な治療の柱は4つあるとされ、基礎療法、薬物療法、手術療法、リハビリテーションです。

どれが欠けても、患者さんは不幸になると私は考えています。

 

あなたなら主治医に持つのは、リウマチ「内科」でしょうか?それともリウマチ「外科」でしょうか? 

それは人次第です。患者さんがよくなればどちらでもいいのです。

 

重要なことは守備範囲が診療科によって 異なるということは、

患者さんも、診療者もわかっておかないといけません。

あえてざっくり言えば、内科は病気を治し、整形外科は生活を治します。

ここは僕が試験官なら、はい、試験に出します( ´∀` )

 

次回はリウマチ外科の実診療内容について書こうと思います。

 

#トータルマネジメント#自己免疫疾患#4本の柱#診療科

 

リウマチ外科とは?①

IDに使用しているorthopaecrheumatologistとは、私の造語でして、

自分的には、「整形外科系リウマチ医」でいいかと思います。

その意味では、rheumatic surgeonでもいいかもしれません。

 

オーストリア留学を計画中ということを先日アップしましたが、

オーストリアというのもここに理由があります。

これに関しては後日アップします。

 

今日はIDの話。

 

リウマチという病気は、一般的には何らかの引き金が原因となって、自分の免疫が間違って自分の体(特に関節)を標的にしてしまい、結果として関節が腫れたり痛みが出たり、果てには関節が壊れてしまう、というものです。

実に厄介なことに、今でも病気の原因は不明!

さらに関節が壊れてしまうと、元通りにならないという代物です。

 

さて、ここで問題です。

リウマチになると、手などの関節が腫れてきて痛くなって発病します。

病院に行って何科を受けたらいいのでしょうか??

 

 

首都圏の方であれば、病院によっては「リウマチ科」というのがありますので、基本的にはそれで正解です。

厳密には、リウマチ科というのは首都圏ではリウマチ内科のことを指します。

 

逆に関西の方であれば、整形外科を受診される、もしくは病院の受付でそのように支持されることが多いのではないでしょうか? 

なぜなら、症状は手足の関節の腫れと痛みだからです。

 

日本の中でも、住んでいる場所によってリウマチにかかる科が違うということです。

 

続きは次回。

 

#リウマチ#整形外科#手術#リウマチ科