リウマチ外科医の徒然草

リウマチ診療を中心に過ごす外科医の、日々あったこと、考えたことをつづります

関節リウマチ治療

リウマチ手の最も理想的な機能評価法は何か?

管理人は、以前からリウマチ手について持論を展開してきました。 スワンネック変形、ボタン穴変形、尺側偏位・・・ どれも一筋縄ではいきません。 変形が混在した手 異なる変形をまとめて機能評価できる方法は? 現在手の外科領域で最も用いられている方法は…

マイオカインが開く新たなダイエットとサルコペニア治療への道

先日、関節リウマチ患者におけるサルコペニアの知識整理という記事を書きました。 www.orthopaedicrheumatologist.com 記事内では、初歩の話だけ書かせていただきました。 今回はマニアの人向けかもしれません。 慢性炎症における病態 関節リウマチに限らず…

ボタン穴変形の2つしかない罹患パターン Only two patterns of Boutonniere affection

おはようございます。 世間は今日からお盆休みですね。 こんな日に、仕事の考察を投稿する自分って日本人だなと思います。。泣 そして、この投稿がついに、 100記事となりました。 自作自演での祝いですが、喜ばしいです。 お祝いのひまわりのジュレです…

関節リウマチにおけるサルコペニアについての知識整理 Sarcopenia in Rheumatoid Arthritis

先日、関節リウマチ治療ガイドラインについて書きました。 リハビリテーションのエビデンス不足で、どのような介入がよいかといった 具体的な治療方針についてはガイドラインに未記載です。 There is still paucity in the evidences for rehabilitation, so…

リウマチ母指変形と手指変形(スワンネックとボタン穴)の障害への寄与割合は?

相変わらずニッチな議論の分野ですが、書いてみます。 母指 母指は、他の指と対向します。 橈側外転、掌側外転で示指や中指と物を挟み込みます。 機能の約半分を担っているとされているため、機能障害に直結していると思われます。 固有指 他の4本は、伸展で…

関節リウマチ診療ガイドラインを紐解くと見えてくるもの

管理人です。 しばらく雑談を載せていました。 今回は診療ガイドラインについて考えてみます。 関節リウマチ診療ガイドライン 2014 作者: 日本リウマチ学会 出版社/メーカー: メディカルレビュー社 発売日: 2014/10/06 メディア: 単行本 この商品を含むブロ…

スワンソン術後における伸展力不足の問題

管理人です。 ここ数か月で、軽度から高度まで幅広い尺側偏位+スワンネック変形 に対するスワンソンインプラントを用いた関節形成術を結構やりました。 その術後で、固有指のPIP関節の伸展が思うようにコントロールできない症例に最近は悩まされています。 …

尺側偏位はなぜ、足では起きないのか??

管理人です。 最近はリウマチ足にも手を出しています。 足においても、高度なリウマチ性病変は健在です。 たとえば、こんな足・・・ むしろ内側に偏位していますよね? 加えてすごい外反母趾。 足と手では表現型にすごい違いです。 なにが違うのか? 尺側偏…

またまたSmolenが講演に来てくれました

先日、EULARの重鎮、Josef S. Smolenがまた日本に講演に来てくれました。 言わずと知れた、EULAR recommendation 2016の生みの親です。 今回、写真は撮れなかったので、肖像でお願いします。 今回は、日本リウマチ学会でお話になった、recommendationの内容…

関節リウマチの尺側偏位の術後アライメント矯正の限界点を探る

尺側偏位は以前から書いてきたとおり、 多因子による影響が相互に引っ張り合う難解な病態です。 手術による矯正がすべてではない 尺側偏位の原因の主因となる、 尺側の内在筋腱の切離 により、主な尺側への牽引力は消失します。 しかし、橈側の内在筋腱は健…