リウマチ外科医の徒然草

リウマチ診療を中心に過ごす外科医の、日々あったこと、考えたことをつづります

リウマチ母指変形に対する考え方

学会旅行から帰ってきて、急速に日常の仕事に飲み込まれていっています。

心の洗濯はいつまでもつのでしょうか??

 心の体力は重要です。

 

今日は母指の扱い方についてです。

母指は、指節が他の固有指よりも一つ少なく、CM関節、MP関節、IP関節からなります。

これらのすべてがリウマチの罹患関節です。

すなわち、罹患様式は、(滑膜炎の程度)×(関節の乗数)だけ存在します。

f:id:orthopaedicrheumatologist:20170606201304j:plain

仮に滑膜炎を「なし」、「弱」、「強」に分けると、

3×3×3=27 通りあるということになります。

 

これでは治療にならないので、1984にNalebuffさんが母指の分類を発表しています。

CM関節とMP関節の罹患パターンで6通りに分類しています。

Type I:ボタン穴変形

TypeII:TypeI+母指内転

TypeIII:スワンネック変形

TypeIV:ゲームキーパーズ母指類似MP関節不安定

TypeV:MP関節罹患スワンネック変形

TypeVI:ムチランス変形

 

これでどの変形か分類することで、治療法が決定できます!なんてことはありません。

 

現在は結局局所の状態に合わせて、リウマチ外科医が秘伝のレシピで治療しています。

またこのレシピは各関節の破壊状況で決めます。。。

なんだ、それではType分類の意味ないじゃん!!

 

でも、いま私はそれに適切な解を出せるよう研究しています。

Typeが何で、程度がこうだから、病態はこうなので、この治療法が必要

ここまで、決まる自分の分類を作りたいです。

詳細は、論文を上梓できたら載せますね。

何年かかるかわかりませんが・・・ww