リウマチ外科医の徒然草

より良く生きるための抜け穴探しのゆる~いブログ

本当はみんなマクロ賛成、ミクロ反対なんじゃないの?

日本人の精神性が試される毎日が続いています。

 

私の企図するところは、「同調圧力に代表される臥薪嘗胆を強制されること」に皆が耐えるということではありません。

 

 

日本人が、自分にとって都合のいいことばかりではない、ということを真に理解することを望んでいるんです。

 

 

諸外国に行くと、日本人が明らかに感じる明らかな文化の違い。個人の尊重と個人の責任。彼らは、生まれた後から、個人が尊重され自尊心を親から教育されます。同時に、何事も自分で決めて責任は自分が取ることを社会から教育されます。 

反対に日本人は、親から、他人に迷惑をかけるな、あれはダメ、これはダメと、育つ方向を親から決められて育ちがちです。自尊心が育ちにくい環境にあります。

 

 

日本人の同調圧力を形成しているのは、その負の遺産です。他人を強制することに関して、歯止めが利かないどころか違和感すら感じない。そんな人の集まりが社会です。

同調圧力に騙される日本人の悲惨な末路 | 嘘を見抜く人 見抜けない人

以下の記事を見てください。

 

 

gendai.ismedia.jp

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医療崩壊とメディアはいうが、みな自分がコロナでもコロナ以外でもかかった時に何とかなると心の底で思っていないか?

 

医療を含めて、電気、ガス、水道、ライフラインだけでなく、小売業などを含む、エッセンシャルワーカーへの感謝を言葉では見かけるが、

 

「真に理解をして、感謝をしている人はみかけない」と思います。

 

ツイッターで#医療従事者にエールを というポージングなんて、いらない。

 

Facebookなんてのも欺瞞にあふれている。

エールを送っている自分に、喝采しているだけ。

デヴィ夫人の年末パーティーなんて、「経済を回すため」とか言って、結局自分のためじゃんか。チャリティーでやったかどうかなんて、関係ない。

チャリティーならすべて善と思われるという計算の上に成り立っている。

 

 

 

われわれだって、本当は自分がかかるリスクなんかなく、安心して患者さんの治療が行える環境は一番いいに決まっている。

 

医師会の会長の言葉。それ以外も言っている。

www.fnn.jp

 

まてまて、もうとっくに始まっているよね。

 

われわれのところでも、看護師不足、スタッフの感染から、回しきれず、手術の延期、中止、早期退院とっくにやっています。

 

どんな方から、手術中止を勧告しているか。強制力はないけど、こちらで病状などを”総合的”に検討して、リストアップしている。

 

 

程度の差はあれ、すでに選別はしています。

もちろん、救命をあきらめるという意味ではありません。

 

さらにわれわれの病院でも本日から、対応ステージを最高ランクに引き上げました。さらに通常医療を減少させます。

 

 

え、ちょっと待って。

こんな時期に病気になったら、疾患によっては、治療対象外ですよ。って

影響が出るのをまだわかってない人がいるの?

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いつも感じますが、

疾患の重い、軽いは個人により違います。

正確には、どのように育ってこられてか、どのように人生を考えているかによって、覚悟が異なるというのが近いと思います。

 

みんな

他人の病気は軽くて、自分の病気は重いんです。

 

 

同じように、自分の家の裏にお墓があるのは嫌だけど、誰かの家の裏ならいいんです。自衛隊の基地も、沖縄にあるのを、沖縄の人の気持ちになれないんです。

ごみ焼却場は、自分の家から遠くがいいんです。

原子力発電所は、自分が電気を使っていることを無視して、遠くにあるか、やめてしまえばいいと思っているんです。なのに、この冬の電気逼迫は、他人の怠慢だと考える。

 

 

日本人の特性ですよね。

マクロ賛成、ミクロ反対

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われわれも嫌なんです、医師免許持ってても何もしない政治家に命令されて、戦場に行くのは。だって、妻も子供もいるんですから。

 

 

そこで、翻って初めの記事。

 

「今の状況は、戦時下を思わせる」

 

多様性を認めず、他人を強制して何かをさせる。そんな世の中はいやだ。

自分はミクロ反対。マクロは賛成。これが本音。

news.yahoo.co.jp

 

医療従事者総動員令をかけろ的な発言。日本では医療崩壊はないといっている評論家から、先に現場に出てほしい。触れて感じなさい。本当の現実を。

 

 

絶対間違っている。

 

受け入れ病院だ増やして、病院の補助金?

違うだろ。人を診るのは病院ではない。人だ。

人に補助金を付けるのがスジだ。

そうでないと、

赤紙を医療従事者に送るだけの、悪法になる。

 

 

 

 

この現場からの離脱を考えたくなってきてしまいました。

おあとがよろしいようで。

 

逃げるべきことからは逃げてもいいんですよ。とみんなに言いたい。

我慢して耐えて、他人のために犠牲になるのが美徳だという圧力なんて、いらない。

投資の根源と基礎と株価と最高値更新  真実はどこにあるのか?

管理人です。

今日は、投資関連です。

 

 

日本では、1都3県に緊急事態宣言が出されたその日に、株価が600円近く上がるという奇妙なことが起きています。

チャート画像

 

 

普通に考えると、なぜそんな悲観的な日に、まるで好材料かのように株価が上がるのか、すなわち企業の価値が上がるのか?  

 

皆さんは、疑問に思いませんか?

 

 

 

空前の金余り現象?

 

題名を書いていて、自分でもおかしいと思います。

優良投資先を失った多額の資金が、株式市場に流れ込んでいるため、株価が上がる。そういう説明も成り立ちます。

news.yahoo.co.jp

 

 

上のサイトにあるように、日銀が後先構わず金を刷って、ETFを買っている。

それも真実と思います。

 

 

実際、主要銘柄の上昇率と、日経平均の上昇率が合わない奇妙な日が続きます。

日銀のETF買いにて、実質上主要企業の大株主は国家になってしまいました。

 

 

しかし、国家自体は価値を生み出す存在ではありません。

ということは、これが何を意味するのか?

 

 

 

投資の根源はなんだったのか?見直す必要がある。

 

たまに、おおぶねシリーズの投資最高責任者の、奥野さんが解説する番組を見ます。NewsPicks内の記事なので、冒頭15分くらいしか無料では見れませんが、投資の基本という部分を言葉で聞くことができます。

 

 

投資は企業のオーナーになるという行為という基本を忘れない。それだけです。

 

 

自分がオーナーになるとしたら、こうしたらよくなる、もうかる。社会に還元できる。その部分を、投資対象の企業に見ることができたら、応援する価値がある。

 

 

ただそれだけなんです。

株価の上下に一喜一憂するのは投資ではなく投機です。

 

 

つまり、インデックス投資が全盛ですが、リスク分散とともに、投資先の企業の価値を見るという基礎も分散してしまって、結局投機的な位置づけになってしまっています。 とくにパッシブファンドではそのきらいが強い。

 

 

 

 

ということは現在の株価高値は何なのか?

 

株価は、その企業が生み出せる収益や将来性を加味した価値のはずです。

なので、配当が収益から支払われる。 だってオーナーなんだから。

 

 

このコロナの緊急事態宣言下で企業価値が史上最高?!

そんなわけがない。

 

 

むしろ日銀によって配られる実態のないお金により、空前のインフレが進む予兆です。だって霞から霞を作って、見える蜃気楼が株価高値なのですから。

 収入を複線化するということ(セブンポケッツ) | アルパカの資産形成 ...収入複線化より転記

 

真実はそのように思います。

ただ、日本円で給与であり、収益を上げているわれわれには、日本円の価値下落を避けるすべがないのが実情です。

 

当然、われわれに給与や配当を支払う企業の収入も、額面上は変わらなくても価値が下落しています。戦後のように、貨幣価値はがっちゃんと、上に合わせるようになるのでしょうか? 政府に関係なく動かせるお金の確保は重要そうですね。

 

では。

 

 

透明人間になっていく自身をさみしく思うのは、人間の根源的矛盾でありリタイアの妨げになる

本日は雑感です。

 

こんなコロナの真っただ中であっても、すべては少しずつ変わっていく。

センター試験も強行されるし、4月には新入生が入ってくる。

変わらないものは何もない。

 

こんな世の中でも年度末は出会いと別れ

 

自分も例外ではなく、路線変更が決まったその瞬間から、抗えない変わりゆく景色があります。職場で見る同僚が、元同僚になる未来。

 

出会いと別れが美しい。「旅先での人間模様」を描いた、オススメ旅映画 ...

 

大学院の教え子の卒論と学位審査の準備に明け暮れる毎日。

育て上げて、送りだすということは、また春には何かが新しくなる。

 

しかし、今回はそれだけではない。

 

 

はじめはこちらしか知らないことなので、自分だけが感じることができる、周囲を見る目が冷静になる。空気感というか、立ち位置というか、少し離れて考えるようになる自分の変容に驚いた。

 

不満に思っていたが、変わらないことを耐えるということはしなくなった。ただただ耐えろ、我慢しろいうのが、美徳ではないことにも気が付いた。

寄り添わない苦痛は、上下関係により肯定されない。

組織の論理は、ムラの理屈でしかないので、それを耐えるだけでは時が止まるということもよく分かった。

 私の住んでいたムラでは、少なくても17年あまり、時が止まっていた。

 

 

 

 

はなしを戻そう。

こちらのスタンスが変わった後、次は周囲がそれを知る。という段階が来る。

こちらがお話しする前に、噂話は千里を超えるというか、後任さがしなどを通じて大枠がわかってしまう。

 

 

そうなると、今度は周囲がかわってしまう。どこか他人というか、未来のなくなった、死んでいく人を見る目というか。 自分が透明人間として扱われているような、なんだかそんな雰囲気を感じるようになった。

もちろん本人たちは意図的にしているわけではない。そういえば、これまで自分も先に去る人に対して、羨望を少し含有しているかもしれない、しかし違う目線で接していたことにも気が付いた。

 

ムラを離れるということは、自分が決めたことだが、これまで耐えて耐えて確立してきた自分のポジションが、急に消えたような喪失感を味わったのだ。

喪失感と 希望 | weiss | ワイス | 取扱ブランド/KURO /A Vontade ...

 

 

 

さみしさを感じたのはエゴだが人間的だとも思える

 

本当に勝手な話である。

耐えてきた戦友を戦地において、自分は除隊するわけである。

 

期日が近づくにつれ、さみしさを感じる自分のエゴも、なんだかここまできるとおもしろい。長年勤めあげた会社を定年退職する方も、同じように感じるのであろうか?

自身の存在が透明になったことを、許容できるのであろうか?

 

そんな自分は、「今もここにいるよ」ときどき叫んでいる気がする。半面、どうせいなくなるんだから意見をすべきではないと、自分を律する気持ちもある。

 

 

 

 

 

このさみしさは、おそらく人間がひとりでは生きられないことを明確にあらわしているのではないか?

 

誰かの役に立っていないと、自分の価値が失われるといいますか。哲学者とか、きっと紀元前とかにすでに定義をしてそうな感情である。

 

理系である私には、明確な言葉の知識はないが、きっとある。決まった言葉がある。

誰にでもある自己矛盾ではないか?

 

これらの問いかけは、答えがなく、解決できない問題じゃないかなって思いだした。ひたすら、この感情を、新たな未来に対する産みの苦しみであると、きっと視野は開けると言い聞かせる自分。

わらっちゃいます。

 

 

 

アーリーリタイアを目指していたのに本当にできるの?

 

以前から投資にも興味があり、お金や自由、名誉など、40台にして遅ればせながらようやく視界に入ってきて、理解するようになりました。

 

今回の記事は雑感ですが、

未来へ残すとしたら、これまでの目標であったアーリーリタイアをするときにはこの感情は邪魔になるのではないかいう課題です。

 

 

 

ある先輩は言いました。

教授になった先生を見て、「勝ち組やな」と。

私には、いろいろ振り回されて、任期途中でやめるわけにもいかず、何でもかんでも案件が回ってくる。忙しいばかりで、自分の時間も持てやしない。その割に、本給は安く、勤務医の6割程度。

昔のように、ご祝儀や、結婚式仲人、学位のお礼 そんな簿外収入はありません。

武士は食わねど高楊枝です。

gentosha-go.com

 

 

不自由な仕事に見え、勝ち組には思えませんでした。

 

 

しかし先輩が言うには、名誉はなかなか得られないと。

だから勝ち組だと。

その先輩は、不動産投資を筆頭に、様々な事業展開をしていて、もはや勤務医の給与は、月々の収入の20%にも満たない。医師というよりは実業家です。

 

 

いやいや、先輩も十分勝ち組ですって。

 

 

アーリーリタイアを目指すのは、

私の中の優先順位が、自由>お金>名誉だからです。

 

しかし同時に、困難な症例や事案ほど、燃えるといいますが、自分の必要性を自分が自慰的に感じる感覚も医療する中で存在します。

整形外科の中でも、リウマチ医の中でも絶滅危惧種の業態をしていることも同じかもしれません。

自由は得たいが達成感も欲しい。

もしかするとリタイアは難しいのかもなと、しみじみ思います。

答えが出る日は来るのでしょうか?

 

公的借金のふくらみを日本にいながらに緩和することを考えてみた

海外で暮らしたことがあるならば、実感することなのだが。

 

正直、日本の物価は安い。

 

その割に品物の質は意外といい。

何が悪いの?と思う人も少なくないであろうが、問題大有りである。

 

 

 

いち消費者として、自分が品物を購入するという立場からすると、そりゃ安い方がよい。しかし、マクロ的には企業の利潤が減るということを意味するので、すべての勤労者の給与を押し下げることになる。

 

 

固い言い方でした。

わかりやすく言うと、

日本は自分達勤労者の給料を減らしてまで、物価を下げてきたのです。

 

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一時期、ヨーロッパに住んでいました。

安いのはビールやワインくらいで、日常生活用品はすべて、日本より高額です。

100円均一ショップは、日本が一番安いです。

 

 

 

 

医師の給料も20年以上上がっていません

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実は、高給取りのイメージの医師であっても同じです。

私は研修医を除いて、最も収入が高かったのは卒後4年目の時です。

 

 

年々給与は下がり続け、今の大学病院という場所は最悪です。

病院において、特殊技能を提供することに対して、1円の給与ももらっていません。

扱いは、大学教員で、教育職の給与です。

 

 

いろいろなブログ主さんが、

「大学医局における出世レースという無理ゲー」

と評している実情を生み出しているのは、この給与体系です。

やりがいや名誉?と引き換えに、給与安く医師を買い叩く。それが大学病院です。

 

 

優秀な人ほど擦り切れて、早々に大学病院から去っていきます。

一部の本当に献身的な先生はいますが、

多くの場合、大学病院で偉くなる人は、医療技術以外に多くの時間を割いて、政争を好む、どちらかというと変わった人ばかりです。

私の上司もそういう人で、若手を使いつぶします。

 

 

大学のような過酷な場所における唯一の希望が、給与なんですが、

それが抑えらえているため、環境を悪化させます。

私の給与も、繰り返しますが、年々減っています。

 

 

 

日本は実体経済との乖離に耐え切れまい

 

これまで言ってきたとおり、日本人の給与は、20年来削られ続けてきました。給与が上がらず、税収が増えないため、税金がもう耐えきれないくらい上がっています。

 

もらう給料と、引かれる税金の間の幅が、狭くなり、なりきっています。

生活の困窮はここまで来ています。しかし税収が足りないから、まだ税金を上げるつもりらしいです。そしてこのコロナ給付金で、納付される予定の税金などを原資として、お金を摺りまくっています。

 

 

すなわち、公的な借金(国債や日銀のETF購入、給付金の発行)が膨らんで、もう自分の手残りがなくなろうとしているんです。

我慢をすればするほど、自分たちの給与体系を崩すので、我慢は毒なんです。

 

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どこの国も、超緩和金融政策で、お金を摺りまくっていますが、

 

海外の国は、これまでのダメージがまだ少ないんです。

日本はバブル崩壊以後0成長でした。

 

 

公的借金の膨張に耐え切れなくなるのは、日本か海外のどっちが先か、考えなくてもわかりますよね。

 

 

 

 

 

具体的にはどうすることができるのか考えてみた

 

最も早いのは、菅総理を退任させることです。

そして日銀も退任させる。

 

 

それは別にして、個人レベルとしてはどうするか。

コロナのコントロールを個人ではできませんし、給付金等は政治で決まっていくので、自身ではどうしようもありません。

 

自分も給付金をもらいますが、他の方ももらいます。

日本にいてもいなくても、日本をベースにしている限り回避不能です。

 

海外とのベース差を自分のポートフォリオ内で作っておくというのが、最も有効な気がします。現在のバブル崩壊のタイミングは誰にもわかりませんが、日本の方がダメージがでかいことだけは確かな気がします。

 

 

すなわち、日本資産が割安かどうかというのは、現在において諸説あり、各解説者によってバラバラなので、正しいかどうかわかりません。

 

しかし今後、今の水準から、日本資産が安くなるのは確実ではないかなと思っています。米国も、沸騰しており危険だという人もいますが、米国が吹き飛んだら、日本も吹き飛びます。日本が吹き飛んでも、米国は中等症で済みそうです。

 

 

 

今のところですが、日本より強い国の資産に移動する、もしくは全世界資産に移動する。そのあたりが緩和策なのではないでしょうか?

 

では。