管理人です。
先月より、部署外への出向で慣れない日々を過ごしております。
職場には良くも悪くもネット環境がなく、
さらに単身赴任で宿舎にもネット環境がなく更新が途絶えがちです。
ところで、先日までサルコペニア高齢者の話でしたので、
今日はリハビリテーションの話をします。
そもそものリハビリテーションとは?
リハビリテーション学会のHPを見れば、概念は記載してあります。
人間の尊厳である・・・・
なんだか難しいことがたっぷり書いてあります。
根本的には「自立=自分のことは自分でできる」ことを目指すことを言います。
したがって、あっためたり、マッサージはそのための手段であり、
リハビリテーションそのものを指す言葉ではありません。
リハビリテーションの手段は?
手段というと、機械やアプローチを指す言葉になってしまいます。
それよりは、
自立、修正自立、介助とわけます。
例えば、老人車を用いた歩行は、代償機構を使用した、修正自立となります。
可能な限り残存した機能をひきだして、自立できるようするのが、リハビリです。
では回復期とはいかなるところか?
回復期病棟とは、
”急性期病院”で疾患の主要な治療が終了したのち、家に帰るまでの実際に存在するADLの差を埋めるためのギャップを埋めるための病院です。
リハビリテーションはもちろん行いますが、疾患のためのリハビリテーションというより、生活のためのリハビリテーションになります。
要件:
実際の定義はもっと難しく、
回復期リハビリテーション病棟は、脳血管疾患または大腿骨頚部骨折などの病気で急性期を脱しても、まだ医学的・社会的・心理的なサポートが必要な患者さんに対して、多くの専門職種がチームを組んで集中的なリハビリテーションを実施し、心身ともに回復した状態で自宅や社会へ戻っていただくことを目的とした病棟です。
とのことです。
難しいのですが、実際には介護との境目に存在すると思っていいです。
良く言えば、介護予防のために資源を投入する。
実際の病棟では
私はもともと急性期病院でしか勤務したことがないので、
各種メディカルスタッフが混沌と病棟に詰めていることにびっくりします。
なかでも、理学療法士・作業療法士が病棟に常時2名程度ずついます。そして、訓練がてらいるのではなく、看護師などと常時情報交換をしています。
定時ミーティングには、ここに薬剤師、栄養士、MSWが加わっています。
むしろ私たちDrが邪魔にさえ見えます。
そうかもしれません。
急性期病院では、
医療行為 >> 生活再建
回復期病院では、生活を見るので、Drの出る幕はありません。
途中体調を壊す人の管理程度にいればいいだけです。
実際、200床の病院にリハビリDrは10名くらいしかいません。
繰り返します。
回復期リハビリテーションは生活再建の場です。
そのために、多くの病院では一日9単位で3~5ヵ月くらい入院します。
医療費はどれだけかかるのでしょうか?
これは怖い話なので、次回お伝えします。