リウマチ外科医の徒然草

より良く生きるための抜け穴探しのゆる~いブログ

「知っトク」 特殊なタイプのスワンネック変形・このタイプを知らないとドツボにはまります

管理人です。

 

先日外来診療をしていて、久々に首下がり症候群を診ました。

f:id:orthopaedicrheumatologist:20171213125748j:plain後屈位でこれです

出先でしたので、ある程度の知識はあるものの、一部対処に困ったので、

画像診断の時間の間に、調べてみました。

 

YAHOOで@首下がり症候群・・・・・

 

出ました。

 

Wikipediaなどもあるのですが、

概論ばかりで、むしろ患者の立場からはどうしたらいいのかわかる記載はありません

 

五つ目くらいに一番いいのがありました。

 

整形外科医のブログ : 首下がり症候群ってどうしてますか?

 

あれっ?!

 

 

 

そうなんです。

以前から時々書かせてもらっている、

投資に精通した整形外科医さんのブログだったのです。

 

そう、ニッチな疾患などの調べものでは、

実践的なことが載っているサイトは少ないのが現実です。

 

なので私も珍しいものを載せることにします そう備忘録でした

 

こんな手の変形を知っていますか?

 

 

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見てほしいのは右手の中指・環指です。

 

スワンネック変形ですね。

 

でもなんかおかしくないですか?

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この動画を見てみてください。

 

 


知ってると得するスワンネック変形の特殊形

 

 

 

 

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 結構レントゲンはきれいなのに、指が伸びないのです。

 

典型的な関節リウマチのMP関節の掌側脱臼がありません

 

レントゲンでは明らかではないですが、尺側偏位も軽度です。

 

実は、このタイプは最も初めに伸筋腱帽の炎症によりゆるみが生じ、

伸筋腱の尺側脱臼が生じたものです。

 

伸筋腱は中手骨頭の滑車を利用できず、中手骨間の谷(掌側)に移動します。

したがって、MPJの伸展力は腱の高さと同じ高さまでしか引くことができません。

 

これが伸展において過伸展を行えなくなる理由です。

 

こうなると伸筋腱は距離が余ってしまうことから、経年的に短縮します。

初期には指伸展時には腱は中央に戻り、屈曲時のみ腱が脱臼します。

 

ところがこの短縮は進行するゆえに、

いずれ中手骨頭の真上に完納できなくなります。

 

 

この状態にMPJ周囲の炎症が継続すると、内在筋の拘縮と短縮、

代償性のPIP関節過伸展・・・・が重なります。

要するに

 

後からスワンネック変形が発生するのです。

 

なので、治療が通常のスワンネック変形と異なります。

 

1. まず各種拘縮と短縮を可能な限り解除します。

2. 伸筋腱の延長・中央化術を行います。

3. その際、PIPJの過伸展が高度であれば、

    側索を用いたTompson Littlerを行います。

 

 

www.orthopaedicrheumatologist.com

 

以前から紹介の構想はありましたが、

いい動画が取れたのでようやくアップできました。