前回、リウマチの診療科は地方により異なるということを書きました。
重要なのはここからです。
異なる診療科でも同質のものが提供できれば良いのですが、
医療の地方格差同様、大きく異なると考えてもらって構いません。
リウマチ内科は、いわゆる免疫学です。
つまり内科であり、基本は薬物療法と合併症の管理が得意分野となります。
それに対して整形外科は、まさに外科です。
手術を最も得意とし、それに伴いリハビリテーションについても精通しています。
関節リウマチは、原因は自己免疫疾患ですが症状は運動器、つまり外科分野に出ます。
新潟リウマチセンターの村澤先生が下記の本で述べられているように、関節リウマチのいわゆる流れ(rheum)を見ていくためには、リウマチの方の生活すべてを見る必要性があります。

- 作者: 公益財団法人日本リウマチ財団,日本リウマチ財団リウマチのケア研究委員会,RAトータルマネジメント研究会
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流れ(rheum)がわかるならよく調べてますね! 上の本を読めばわかります!
リウマチ診療に必要な治療の柱は4つあるとされ、基礎療法、薬物療法、手術療法、リハビリテーションです。
どれが欠けても、患者さんは不幸になると私は考えています。
あなたなら主治医に持つのは、リウマチ「内科」でしょうか?それともリウマチ「外科」でしょうか?
それは人次第です。患者さんがよくなればどちらでもいいのです。
重要なことは守備範囲が診療科によって 異なるということは、
患者さんも、診療者もわかっておかないといけません。
あえてざっくり言えば、内科は病気を治し、整形外科は生活を治します。
ここは僕が試験官なら、はい、試験に出します( ´∀` )
次回はリウマチ外科の実診療内容について書こうと思います。
#トータルマネジメント#自己免疫疾患#4本の柱#診療科