先週末少し足をのばして、蹴上インクラインという花見スポットに、満開になった桜を見に行きました。
蹴上インクラインとは、京都と大津間の船の輸送を担っていた琵琶湖疏水のうち、船が運行できない落差の大きい場所を台車に船を載せて上下させた場所です。
蹴上インクラインは蹴上船溜りと現在の琵琶湖疏水記念館前の南禅寺船溜りを結ぶ延長640メートル、敷地幅22メートル、勾配15分の1の路線で、運転用の巻き上げ機は蹴上発電所の電力で運転され、通過時間は10分から15分とのことです。
レールは通常の軌道よりはるかに広く、いかに大きいものを載せてたかが窺い知れます。
桜もほぼ満開です。
外国人が多く、楽しそうに写真を撮っていましたが、小雨の降る中私は同時に儚さを感じざるを得ませんでした。
桜は1年間にたった1週間ほどだけ、最高の輝きを見せます。
すべての弁輪がそろった桜が、まるで花束のように丸く集まっている姿は命の輝きの用にも見えます。
1週間の輝き・・・同時に日の目を見るため、1年間眠りについていたともいえます。
栄枯盛衰、我慢しながら日の目を見るのを待つ、とても日本的な部分を感じえません。
本来、ソメイヨシノは虫がつきやすく、管理の大変な木です。日々の手入れを欠かさない職人にも頭が下がります。
まあ、普段はお花見で宴会なんですがね笑