学会旅行から帰ってきて、急速に日常の仕事に飲み込まれていっています。
心の洗濯はいつまでもつのでしょうか??
心の体力は重要です。
今日は母指の扱い方についてです。
母指は、指節が他の固有指よりも一つ少なく、CM関節、MP関節、IP関節からなります。
これらのすべてがリウマチの罹患関節です。
すなわち、罹患様式は、(滑膜炎の程度)×(関節の乗数)だけ存在します。
仮に滑膜炎を「なし」、「弱」、「強」に分けると、
3×3×3=27 通りあるということになります。
これでは治療にならないので、1984年にNalebuffさんが母指の分類を発表しています。
CM関節とMP関節の罹患パターンで6通りに分類しています。
Type I:ボタン穴変形
TypeII:TypeI+母指内転
TypeIII:スワンネック変形
TypeIV:ゲームキーパーズ母指類似MP関節不安定
TypeV:MP関節罹患スワンネック変形
TypeVI:ムチランス変形
これでどの変形か分類することで、治療法が決定できます!なんてことはありません。
現在は結局局所の状態に合わせて、リウマチ外科医が秘伝のレシピで治療しています。
またこのレシピは各関節の破壊状況で決めます。。。
なんだ、それではType分類の意味ないじゃん!!
でも、いま私はそれに適切な解を出せるよう研究しています。
Typeが何で、程度がこうだから、病態はこうなので、この治療法が必要
ここまで、決まる自分の分類を作りたいです。
詳細は、論文を上梓できたら載せますね。
何年かかるかわかりませんが・・・ww