先日、EULARの重鎮、Josef S. Smolenがまた日本に講演に来てくれました。
言わずと知れた、EULAR recommendation 2016の生みの親です。
今回、写真は撮れなかったので、肖像でお願いします。
今回は、日本リウマチ学会でお話になった、recommendationの内容に加え、
さらに新規のJAK阻害薬、オルミエントについての話もありました。
どんな薬なのか?
正式には薬価収載まだされていませんので、使用法の詳細は詳しく言えませんが、
効能としてはJAK1/2阻害薬と位置されています。
現在のエビデンスでは、ゼルヤンツと効果としては大差なさそうです。
ただ、副作用として帯状疱疹が少し少なくなるかもしれません。
重要なのは、バイオ無効例に対するJAK阻害薬の有効性でした。
Smolenいわく、二次無効例などで、ACR70が20%近く存在するのは、
JAK阻害薬だけのようです。
それゆえに、recommendationでPhase2にJAKが収載されたようです。
それでもSmolenは MTXの代わりにはならないと断言していました。
ゼルヤンツも、はじめはこわごわ使われていました。
今ようやく、症例の積み重ねがおわり、新しい時代が開けるのかもしれません。