管理人です。
最近はリウマチ足にも手を出しています。
足においても、高度なリウマチ性病変は健在です。
たとえば、こんな足・・・
むしろ内側に偏位していますよね?
加えてすごい外反母趾。
足と手では表現型にすごい違いです。
なにが違うのか?
尺側偏位では、主に次の原因があげられています(細かいのは省きます)
- MCP関節の構造的に尺側傾斜
- ものを持つときの力が尺側をむく
- 尺側の内在筋の緊張
- 第4,5CM関節の沈下
- 伸筋腱の尺側脱臼
このなかで足にもあるのは、どれでしょうか?
手との対比
解剖構造に関しては、多少調べたくらいではわかりませんでした。
足の外科専門医に直接聞いてみようと思います。(後日更新予定)
ものを持つというのは、足では荷重応答でしょうか?
踏み返しの時には、PTTによって、後足部は内反にロックされているので、屈曲力は内側を向くような気がします。したがって外側にはいかないように思います。
内在筋腱については、手術の際に、内外側とも変わらないように思います。
そもそも、手では中指が中心に内在筋腱が配置されているのに対し、足では第2趾を中心に配置されています。蹠側骨間筋と虫様筋が第2趾で特殊な配列?も聞いた事がありません。
CM関節は、足でも同じように思います。手ではアーチが高度になりますが、足では逆にアーチが平坦化する方向に働きます。ベクトルはより地面に垂直方法に近づきます。
伸筋腱の尺側脱臼については、よくわかりません。伸筋腱は、足では屈筋が果たすとしてよいのでしょうか?MTP関節は手とは異なり、背側に脱臼します。
したがって、通常の伸筋腱は位置を変えることなく短縮します。
事実として手術中、関節包より明らかに背側にテント状に走行する長・短趾伸筋腱を認め、真っ先に処置します。
現時点においてわかっていること
明らかな答えが出せませんが、母趾が他の指に対して対向していない点も含めて、手とは解剖学的に異なる点が多いです。
しかしながら、共通点も非常に多いところでもあります。
歴史的に、手の外科・足の外科が別々に発展してきましたが、知識を融合してさらなる発展をさせるため、研鑽を継続する必要がありそうです。
Why the ulnar drift with rheumatoid arthritis is never seen in rheumatoid foot??
The factors influencing pathological chages seem to differ between hand and foot.