今日はまじめな備忘録です。
リウマチ診療はサイトカインの研究とともに格段に進歩しました。
サイトカイン自体は蛋白なので分子生物学の進歩がもたらした結果です。リンパ球を見てみると、胸腺由来のT細胞とか、骨髄のB細胞とかそこがスタート地点です。これは1968年にG. F. Mitchelによってもたらされた革新です。
いまではT細胞だけでもTh17などまであります。
昔はどうやってリンパ球を分離したのでしょう?
昭和40年代の技術と知恵の力に敬意を表します。
でも今はもっと楽なようです。
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こんな専用の液体を売っているのです。
① 全血をPBSで2倍希釈します。
② チューブ下部に専用の液体を15ml入れます。
③ その上層に希釈血をピペットを用いてゆっくりゆっくり、混ざらないように静かに載せます。そう、まさに載せるという感じです。(真ん中)
④ 遠心分離器に20℃で25分間400rpmでかけます。
⑤ これが得られます。
この雲の部分を血清と混じらないように上手にピペットで吸い上げます。
これが難しい。
でも検体を可能な限り多くとるためには、この技術が全てです。
⑥ 遠心分離機で8分4℃400rpmで分離します。
⑦ 上清を捨てて、PBSで洗浄します。
⑧ ⑥と⑦を繰り返す。
⑨ ペレットをPBSで30ml程度に希釈し、20μl採取する。
⑩ 細胞数をカウントし、チューブ内の細胞濃度を判明させる
→ここ以外に大事 適切な細胞濃度でないと良い結果が出ません
そしてようやく実験に入ります。
サイトカインの有無、mediumの性質、細胞数、、、など条件を変えて、
24穴wellに分注していきます。
24時間、インキュベーターにて静置後、抗体などを用いて染色を行います。
これ以降は明日。