リウマチ外科医の徒然草

より良く生きるための抜け穴探しのゆる~いブログ

夫婦間の鎹である子供のことについての話し合いはこまめにした方がよい

先日、久しぶりに妻とまじめな話をする機会があった。

子供が生まれてから、主役はわれわれから移り、目の前の事態をいかに解消するかに話題が移る。御多分に漏れず、我が家においてもその状況は変わらなかった。

 

あえて言うなら、わが夫妻の関係性が、世間一般の夫妻の関係性と異ならなかった。ともいえるであろうか。特殊ではないともいえる。

 

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理想の夫婦



わたしだけであるが、地元オーストリアの白ワインを口に運びながら、近未来の職場における状況の話から、将来の話になった。人生における一人一人の時間は、平等かつ限定されているので、いくら能力が高い人でもすべてのことを順繰りに経験することは不可能である。また子供たちの成長も、大人が思うよりもはるかに早いものである。

 

 

子供のために使える時間も有限とならば、自分の成長にばかり時間を使うことはできない。したがって、私も一般の勤務医という給与労働者を行っているが、途中から自営(開業)になるのか、現在のような立場で診療を続けるのか、時間の余裕があるところでの異動を希望するのか、いずれかの方向性を選択をしなければならない。

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しかしわが業界には、上記記事のように非常によろしくない慣習による非合理かつ非倫理的なパワーバランスが、残念ながら現存する。

したがって、仕事の流れ、家庭の流れ、時代の流れの渦の中で医師は先の読めない選択を、最大限の想像力を駆使して、最も自分に適した道を探します。あるものは最も効率の良い道を、あるものは最も金銭的に余裕のある道を、あるものは最も人間関係を保てる道を、、、、  どの業界でも同じかもしれませんが。。。

 

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今回のまじめな話は、家庭を含めた選択肢について、明確化することであった。

 

というのも、大ボスの定年が迫っているためである。

思い出したのは現在滞在中の部署においても、遠からず迫っていて、PhDなどがその後のポジションを確保できるのかどうかなど、心配する話をしていたことがきっかけになった。

 

 

一般企業であれば、社長交代にでもあたるのであろうか?

いやむしろ約15年に1度のことなので、社長というよりも、転職に近いのかもしれない。ボスが退任後は、いずれ新たなボスが決まる。

 

徳川綱吉の時代に犬が優遇されていて、お犬様であったのが、将軍交代とともにころっと変わるのに似ているであろうか。

 

いずれにせよ、新ボスがどうなるかによって、身の振りかたをどうするのか、10年後の計算を含めて、図表化せよというのが妻からの命題であった。

 

 

普段から家族内で、将来の話をし過ぎるのもお笑い種で、捕らぬ狸の皮算用であるが、(小学校受験はこうして・・・ だからここに家を買って・・・など)妄想系ではなく、フィロソフィーのすり合わせが重要である。 

転勤をしてまで職場を変わらないといけないときには、退職するのか(家庭>仕事)。職場環境が悪化した時には、その改善のために自分から動いて環境設定をし直すのか、田舎の両親の面倒を見れる距離をどれ区内までに設定するのか・・・・ 金銭面の考え方についても、使う時のコンセプト(塾はどうするのかなど)も重要である。

 

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そうして、まるでマインドマップに様なものが出来上がった。

あまりに恥ずかしくてお示しできないが、妻とは運命共同体であることを再認識した。

やはり子は鎹である。

 

鎹にきっちり普段から油をさしておかないと、さび付いたり、知らないうちに脱臼(はずれて)いることがある。 

 

小さなほころびは気づかない間にひろがっているものである。 妻が話を聞いてくれるうちのまじめな話はしっかりしておいた方がよい。