去年のニュースになりますか、民法の改正が決定され、2020年の施行に向けて動いています。いまさら、、、なのですが、
投資を実行なさっておられる方たちには、「不動産投資」は避けて通れない分野であり、民法の改正によりルールが大きく変わるということを十分に理解しておく必要があります。
なぜいまさらって?
自分が引っ越しをするからです。
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民法改正案の骨子
いまさらこれを長々書くつもりはありません。
良く書かれてているサイトとしては、
このあたりでどうでしょう。
実際にはこれにマインドをもって実行することが重要です。
・敷金返還について
わざわざ私が時間を割いて調べなおしたにも理由があります。
先日、私の携帯に見知らぬ番号から着信がありました。
コールバックすると、
先方>はい、○○不動産です。
私> (? なんで? 私の引越に使っている会社は違う会社だけど)
先ほどお電話いただいたようなのですが、おかけになられましたでしょうか?
先方>確認して折り返しご連絡いたします。
私> おねがいします。 ー通話終了ー
しばらくしてコールバックがありました。
不動産屋> ○○不動産の、○○といいます。今回あなた様のお住まいのおうちから、退去されるとオーナーさんから聞きまして、お電話しました。
敷金からいろいろとひかしてもらいまっせ。
私> (なんだこいつは? 初めて会う話す相手になんて口の利き方をするんだ)
ちょっとまってくださいよ。(プチッ 怒りスイッチON)
法律が改正されて、経年劣化などは引けないはずですが・・・(怒りをこらえながら)
不動産屋> (すこしあわてて・・) ええ、ええ、おっしゃる通りです。家具が擦れたとか、そういうものは借主さんに修繕の義務はございません。
また退去の日にちが決まりましたら、立ち合いもありますのでできるだけ早めに教えてほしいのです。
私> (怒りをおさえつつ) わかりました、決まりましたらお知らせします。
(あえて教えてやらんとこう。。。) -通話終了―
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裁判所の判例があるため、おおむねルールは次のようになっています。
敷金について、賃貸借契約が終了して明け渡しを受けたときに、家主は、敷金から賃借人の債務を差し引いた額を賃借人に返還しなければならないことが法律上、明記されました。
民法改正により、賃借人は通常損耗(通常の使用によって生じた傷みや経年劣化)については原状回復義務を負わないことが明記されました。
この点も、従来の判例や実務を整理したものであり、特に新しいものではありません。
このサイトも有用です。
【完全保存版】賃貸トラブル回避!床の傷やクロスの張り替えなど、経年劣化と原状回復のガイドライン | ietty magazine
となると、はじめの不動産屋の一言は
私を素人であるとなめてかかって、ぼったくるつもり満々で、上から目線での発言と解釈することができます。
不動産屋のメンタリティが、顧客に向いていない、サービス業であることを完全に忘却したスタンスになっている点がスケスケに見えていることで、私が一言目から怒りを覚えたわけです。
私も医師ですが、患者(あえて顧客といいましょう)の立場も踏まえつつの、診療を心がけています。医学的に正しいということのみを理由にした診療を行っていません。
誰にも家庭や仕事を含めた事情があることをわかったうえで、顧客の思いを推し量りつつ「プロとして助言を行いつつ導く」ことをモットーとしています。
なので、不動産屋の先制パンチの一言から、メンタリティーが見え見えで、かつあまりにはじめから(オーナーからの依頼であるという理由だけで)上下の関係を敷こうとしていることに反感を覚えるわけです。
一言行っておきます。
オーナー > 賃借人 ではありません。
上から「敷金引きますよ~」なんて脅しを受けるのは、法律的にも、対等な関係である点でも、完全に間違いです。 詐欺行為とも言えます。なんせ、不動産屋は民法の改正を知っているのに、意図的に搾取を試みると宣言をしているわけですから。
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昔の不動産業者はもっとひどかった
なんでこのようなメンタリティーなのか?
その理由がここにあります。
むかしは敷引きや礼金、クロスの張替えなど、預かった敷金は全部使ってよいという時代があったのです。いや、決まってたわけではなく、慣行的にそうなっていて、法律で消費者が守られてなかっただけなのです。
賃貸人の権利が異常に低かったのです。
なので古参の不動産屋特に管理業は、やりたい放題でした。
しかも、クリーニング費用などといって敷金から引くのですが、
相場の3~4倍とって、自分の息のかかった業者に発注し、バックをもらう。
そういうビジネスモデルといいますか、はっきり言うとただのズルです。
さらに、不動産屋はただの手数料商売です。
私見というか理念というか、皆さんも思われていることでしょう。
大物経営者もそうだと信じています。金言です。
「お金は社会に対する自分の貢献の量を表す」
なので、自分は他人に対して何の貢献もしないで、ただ稼ぐというのはあり得ないのです。ピンハネ稼業は私は嫌いです。仮にもうかっているとすれば、それを上回る社会貢献をしないといけない と思っています。
ビル・ゲイツはWindowsの成功ののち、ボランティアやファンドの立ち上げなど、慈善事業に傾倒しています。本物はかくあるべきです。
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不動産業界に関して、
私はオーナー側と賃借人と両方の立場であるがゆえに、昔の慣行でやってくる不動産業については駆逐するべきと考えています。
彼らは第3者で中立ではありません。彼らはただ自分の利益のために来ています。皆さんそこをお忘れなきよう。言いなりにならず、きちんと抵抗をすることと、後ろ盾としての民法や判例の準備をお忘れなく。
不動産投資や業界についての闇について詳しいブログをご紹介します。
参考までに。