リウマチ外科医の徒然草

より良く生きるための抜け穴探しのゆる~いブログ

もはやシャンパーニュにおけるRMやNMという区別は日本酒の生一本と同様に意味がないらしい

も先日パリに行ったついでに、あこがれの地、ランスに行ってきました。

本当はエペルネーにいって、畑を見て、、、が希望だったのですが、同行者のレベルを考えて、割とメジャーなところで手を打ちました。

 

それでも、ランスは素敵な町でした。

 

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SNCF(シンシフと呼びます)の駅さえもおしゃれです。

 

街中を歩きますと、次々に有名なメゾンが見られ、同時に大型トレーラーが行きかうのがわかります。そう、これらはシャンパーニュを出荷しているのです。

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これだけのメゾンが作るシャンパーニュの量は半端なく、同時にランス地方で作るブドウだけで足りるのかなとさえ思うくらいの量です。

 

ところで、RMとかNMって知っていますか?

 

シャンパーニュのボトルにかいてある小さな文字

 

皆さんがよく聞く、モエ・エ・シャンドンやヴーヴクリコは、いわゆるNMにあたります。

 

ホテルオークラ東京さんのサイトから拝借しました。

一口にシャンパーニュと言っても多種多様で、メゾンによって味わいが異なるのはもちろんのこと、同じメゾンでも味わいの様々な商品を製造しています。一方、味ではなく生産形態でワインメーカーを見てみると、新しい切り口からワインの世界を見ることができます。当然のことですが、世界には数えきれないほどのワインメーカーがあり、それぞれの方法でぶどうを栽培、または購入してワインを生産しています。この生産形態を明確に分類して規定しているのがシャンパーニュの特徴でもあります。消費者にとっては分類が分かりやすく、巧みなマーケティングとも言えるかもしれません。主な生産形態は、以下の通りです。

N.M.(Negociant Manipulant)ネゴシアン・マニピュラン

ぶどうの一部またはすべてを農家から購入し、シャンパーニュを造るメゾン。“Moët et Chandon”、“Pommery”、“Veuve Clicquot”、“Krug”など、大手シャンパーニュメゾンのほとんどがN.M.に属している。

R.M.(Recoltant Manipulant)レコルタン・マニピュラン

自社畑のぶどうだけでシャンパーニュを造るメゾン。自社でぶどう栽培から製造までを行い、比較的小規模であることが多い。“Egly Ouriet”、“Jacques Selosse”など。

N.M.とR.M.の他にも、C.M.(Coopertative Manipulant:コーペラティヴ・マニピュラン)と呼ばれる生産者協同組合もあります。ぶどう農家が協同組合にぶどうを卸し、協同組合が製造を行う形です。または、農家が協同組合を作って組合で生産します。

 

 有名どころは小さな農家などからも漏れなくブドウを買い取り、地域を支えてきたのです。そしてワインを作って貯蔵し、自分のメゾンの味に合わせてブレンディングするのです。そして瓶内二次発酵。。。

 

 

とても小さな農家ではできない仕事ですよね。

 

なので、

 

NM=安定の味

RM=少量しかない特別なワイン 

    または どこにでもあるあワイン

 

を意味していました。

 

RMでもジャック・セロスなどはすごいですよね。

逆にドンペリニヨンなんかは安定の味と高価格。。。

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ワイン好きはみなRMの中の綺羅星を探していたわけです。

 

今回の旅でも現地の酒屋で、RMで珍しいものは?と店主に聞きました。

 

 

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ところが店主は、

「もはや我々にとってその言葉は意味を持たない」というのです。

 

 

いまやどこのメゾンも自生産のブドウだけでは足りない

 

NMが農家からブドウを買い付けているというのは当然のこととして、いまはRMも味の調整などを含めて、逆に小農家からのぶどうジュースをNMから買っているというのです。そうすることでNMも自社に合わないブドウを売ることができるし、RMも新商品などを作るためのブドウを新たに生産しなくて済むのです。

 

 

日本酒における桶買いって知ってますか?

これは日本においても同様の問題でした。

・桶買いについて

   「生一本」という言葉をご存知であろうか?清酒製造業界で規定されている呼称のひとつであるが、 単一醸造元で製造された清酒だけが入っているとき、その表記ができる。他の醸造元の酒が 混ぜられていないことを示す表記は誇らしく、よろこばしいようにも思えるが、これは逆に言うと、 たくさんの醸造元の酒を混ぜているものが跋扈している、ということである。 
   これは古くから、特に大手酒造会社において行われているもので、地方の弱小 酒造会社から酒を買いたたくわけである。そしてそれらを混ぜ、さも自分のところでつくったかのように売るのである。 これが「桶買い」である。酒を桶ごと買うわけである。 違った工程で造られた酒故、たくさん集めて混ぜても品質の維持ができない(ほとんどの場合劣った 品質となるであろう)ので、大量の活性炭などで雑味成分を取り除き、 出来たものは味もそっけもない、よもやすると炭素臭い体に悪い酒のできあがりである。混ぜているのが 三増酒ならなおさらである。 

 

 

日本における桶買いというのは、悪い問題ととらえられていました。

 

あなたは知ってる?歴史から読み解く!日本酒のラベルに書かれている「生一本」の意味 – KURAND(クランド)

 

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逆桶買いもあるわけです。

 

これがシャンパーニュの分野においても進んでいるというのです。

 

いまや日本酒も、昔の三増酒の時代の桶買いから、淘汰、世界化などを経て、だいぶんとクリーンになってきました。そして同時に、桶買いをうまく生かして、より良いものを生産するための手法として昇華してきました。

 

わかりやすいのは漫画、「もやしもん」の最後2巻くらいですかね。

すごくよくわかります。

 

 

 

いまはシャンパーニュにおいても、同様です。

あまりにワインの市場が広がりすぎ、中国の爆買いや、結果的にDRC社のワインの偽物の大量発見など、この世界には欺瞞が満ちています。

 

 

でも、同じように闇に進むのではなく、シャンパーニュは陽に向かって、現在進んできている、ぶどうジュースの売り買いのこの進化発展形を生かして、より良い品質につなげてほしいと思います。

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とはいえ、われわれとしてはシャンパーニュはもっと安くなってほしい。。。

笑 では。