最近思うところがあり、
孔子の「論語」を読んでいました。
正確には 超訳の本を読み返していました。
「仁」が最も徳の高い、気高い、得難いものであると。
自らを律し、あづかり、高めてもたやすく到達できる所ではない。
孔子さん>それでは一般人は身動きが取れません
それで、仁を目指すわれわれ一般人がどのような生き方をすべきか、
孫氏さんの本に鞍替えして読んでみました。
<広告>
ここらが無難なところ
- 作者: 長尾一洋(著)、久米礼華(まんが)
- 出版社/メーカー: あさ出版
- 発売日: 2014/11/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (6件) を見る
【編集版】超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール+超訳 老子の言葉「穏やかに」「したたかに」生きる極意
- 作者: 田口佳史
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2014/10/31
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
これら二つは読みやすさでどちらかを選んでもよいかと思います。
孫氏さんは、理想も大事だけど理想を実現するには実にしたたかに生きなければいけないということを兵法の観点から述べています。
中国古典恐るべし。
使えない、搾取する上司の扱い方まで考察されています。
【編集版】超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール+超訳 老子の言葉「穏やかに」「したたかに」生きる極意
<広告>
日本では儒教的な考えより実利主義が主流になりつつある
孔子の教えは、あまりにも道徳的過ぎて、清貧なのはいいのですが、
疲弊しつつある日本の社会には少し理想論に見えます。
現実には、「理想を念頭におきつつ実生活を自制しながらおくる」があっているのかもしれません。
孫子は、それよりも環境さえも味方につけて、自己の力を最大限に使用するための概念を教えています。
有名な言葉があります。
五事七計
五事
道・天・地・将・法 といいます。
これらは人生を生きる上での、道筋の教えに近いです。
興味がある方は読んでみてください。
七計
有道・有能・天地・法令・兵衆・士卒・賞罰 をいいます。
その道が私欲にまみれたものでなく、行うための能力を有して、時を正しくして、生きていくといいますか。
ところが、最近の年寄りはそんなに清くないんです。
生かされているという思いがないのか、私利私欲にかられた人ばかりが目立ちます。
未来に何を残すのかという発想ではなく、自分たちがどのようにすれば最もゲインが大きくなるのか?そこが中心です。
この事件もそうだし、
もうとっくに忘れ去られたような案件もありますが、だれが結局忖度・パワハラで事故の行いの正当性、倫理性を暴走させているのか?
それが政治だといえばそれまで、政治とは本質は民のためにあらず支配し支配されるという構造ということなのか。
<広告>
製薬業界でもいろいろあります。
最近は研究開発にかかるコストが膨大になっています。
コストとは時間、人間ともに含めてです。会社という利潤を追う組織は、時として意思をもち、倫理性を無視した行動をとります。
新薬の不正、ブロックバスターのための買収、寄付金問題、丸投げの安全性評価、結果としての他人事無関心の幹部たち。
末端へは、ノルマの数字だけを押し付けるゆがんだ正義。
それを飲まないと出世できない社員たち。
それは返す刀で、宮仕えをしている自分たちにも当てはまります。
清濁併せ呑むとはどのような塩梅をいうのでしょうか?
自分のボスが最も汚い類の老人に見えるので、併せ飲んだらなんだか死んでしまいそうな気がします。
<広告>
もう一つ。
もう時代は変わっています。
昔の時代の出世法は、既に偉い人達に引っ付いて行って、上ばかり見て、彼らの役に立つ(使い走り)をすることでありました。
現代の国会を見ても明らかです。
でもこれからは伸びる人とともに、成果を出さないといけない時代になります。
若い世代は、自分たちをどうする人なのかしっかり見ています。
決して出世目当てにひょいひょいついてきません。
今の40代から50代は心してそこのところ考えて生きないと、これから突き上げられますよ~~
結局のところ、
人間かんけいの”ごくい”とはなんなのでしょう?
常在戦場なのではないでしょうか? 常に距離を意識する必要性を感じている管理人でした。