リウマチ外科医の徒然草

より良く生きるための抜け穴探しのゆる~いブログ

資産寿命という言葉の発想は秀逸  取り組みはそれでも人口比10%あまりなのは低すぎないか?

G20でトランプさんと周さんが会談してから、いったんの経済危機を回避したとして、金融市場は一服感がありますね。

 

緩やかながら回復基調にあるといえると思います。

もちろん潜在的な問題や、中東問題、Brexit、ロシアなど悩みの種は尽きません。

 

 

 

 

私の小さな悩みは、多忙でついつい更新が滞ることです。

ネタは小さいのはあるのですが、調査してからゆっくりかけないのが現状です。

完全に「やらなきゃいけない」病にかかっています。

 

 

さて、本題です。

seikeigekai.org

 

 

先日の回遊で、改めてこの問題についての記事を見つけました

 

 

あまりにめんどくさく、原著を見ることをしなかったのですが、リンクが張ってあったので、これを機会に と改めて読んでみることとしました。

 

 

何事も、一面だけを切り取ってメッセージ解釈することなく、原著を読むべしというのは、科学の分野では口酸っぱくして言われている常識です。

 

金融でもそうであるべきですね。

 

 

 

原著をあたって、こんなにも素晴らしい資料であったことがよくわかりました。

2000万円なんて、思慮の浅い人のかみつき行為だったのだなとわかりました。

 

むしろ大事なことを、きわめてわかりやすい言葉で、かつ意味のない深堀をしないで説明をしている文書でした。

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面白かったので不要な会議中に読破してしまいました

 

箇条書きにして要約/意訳をします

 

・もともと年金は、将来収入の一部を補填する目的のもの

・ただし世代により、所得の額の60%→40%と支給割合は減っている

・いまの20~30代はもっと悪くなり、世代間の不公平感は拡大する

 

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・高度成長期は特に無策でも、相場に合わせて給与が上がった

・勤めきることができ、3000万以上の退職金が期待できた

・現役世代は雇用形態の変化で1500万でも退職金高い方である

・すわなち年金のカウンターパートの退職金制度も将来の補償として機能しない

 

 

 

つまり、将来の2本柱はどちらも倒れているのです。

 

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現役世代が迎える3重苦

 

われわれの世代は

このセーフティーネットの崩壊に加えてあと2つの苦しみがあります。

 

・少子化で、われわれを支える若者はどんどん少なくなる。

・しかも教育コストも上がっているので、増やすにもコスト増に耐え切れない。

・移民を入れても日本人の問題は変わらない(そのころには人種という壁はなくなっている可能性もありますが)

 

 

・高齢化により、健康寿命の延伸はむしろ、われわれの上の世代がのかない

・彼らはどんどん資産をためていくため、世代間ギャップは拡大する

・定年後の無収入期間はどんどん伸びる見込み

 

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これらことから

 

自分の資産を増やすもですが、

 

資産の寿命も伸ばす という発想が必要なんだそうです。

 

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米国との比較の一例

 

資料の中に出てきました。

 

20年前の50歳代の資産について。

 

米国ではこの20年間に2倍になった。

一方、日本では彼らは70歳になっても同じ額面だった。

 

 

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資産運用の差だと説いてあったように思います。

 

日本における資産運用の指標として、人口比で、

つみたてNISA 1%  一般NISA 10%  iDeCo 1-2%程度 とのことです。

 

高齢者もふくまれるので、彼らには必要ない(かも)ことから、

まあ、NISAは現役世代の1/3くらいはしているでしょうかね?

 

 

いずれにしても、

 

国はセーフティーネットの崩壊を認めて(?)(麻生さんの手のひら返し!!笑)、自身での運用を勧めているという構図は変わりません。

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報告書にある現役世代への処方箋

 

>現役期の顧客は他の年代に比べ、ネットの金融資産は多くなく、金銭的にも時間的にも生活に余裕は少ない。しかしながら老後の資金も含め、資産形成ニーズを潜在的に保有している。これらの特徴を踏まえた商品やサービスの提供が必要であると考えられる。

 

 

 

ですよ!!

警鐘を鳴らされています!

 

 

可処分所得の少ないのに、子育てをしている現役世代の負担は熾烈です。

でも何とかしないといけない。。 

 

 

せめて、年金の支払いをもらえなくなるんだからやめられないかな・・・・・

なんて思うこの頃です。

 

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