リウマチ外科医の徒然草

より良く生きるための抜け穴探しのゆる~いブログ

新たな整形外科系リウマチ医の姿を模索する 希少価値を生かしてアウトソーシング事業化することは可能か?

管理人です。

今回は、分野に関連のある方以外にはとっつきにくい内容です。

ご容赦ください。

 

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内科系リウマチ医さえも価値は低い?

 

いつも回遊している整形外科医のブログさんの記事を見てはっとしました。

 

整形外科系であることを、ある意味自虐的に誇りを持っていたのですが、それは同時に内科系に対してのライバル心でもあり、嫉妬心でもありました。

 

そう、現在の業界は

 

内科系 > 整形外科系

 

リウマチ専門医試験を受けた同僚も言っていました。

内科の問題がほとんどで、整形外科としてはとても難しかったと。

 

 

現在のリウマチ学は内科系の一人勝ちです。

 

 

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上の三人でも、岩本先生は投薬をしていません、手術のみの先生です。

 

 

製薬企業さんも、内科の先生のところに集まる。

新しいリウマチ医も内科から入る。

 

 

ところが、病院内ではそうでもないようです。

不採算部門として、経営者からは白い目で見られるのが現状のようです。実は本当は大変なのです。

 

seikeigekai.org

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逆に整形外科系はどうなのか?希少価値が出る

 

翻って考えてみます。

 

整形外科系は、入院して高額薬剤を投入しまくる必要性のある、重症の膠原病疾患には手を出しません。

 

基本的には、外来コントロールできる範囲の人と、機能改善のために手術を行う人です。つまりDPCは手術コードがつきますので、基本収益性はあります。長期入院だけ避ければ問題ありません。

 

 

入院中に生物学的製剤をできるだけ我慢すれば、通常の手術の方と変わらないのです。

またリウマチの患者さんは病院に根付いていますので、10年-30年続けて通ってくれるリピーターでも患者さんでもあります。

 

 

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この時、問題となるのがリウマチ外科医の希少性です。

私の稀有な領域を意固地に続けている変人の一人です。

 

 

 

リウマチ界ではマイナーですが、病院側から見ますと整形外科系リウマチ医は、

 

1 整形外科通常診察もできるため、外傷対応もできる

2 手術も行って収益性を改善させることができる

3 内科系リウマチ医の代わりに薬物療法を行える

4 リハビリテーションに精通し、運動器はお手の物

 

 

以上の4点を兼ね備えています。

よく言えば、ジョーカーのようなカードとして何にでもつかえて、

1人2~3役をこなせるお買い得な人材です。

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これからの人材育成とアウトソーシングに向けて

 

これらのことを生かして、医局から各関連病院に打診し理解してもらうのは、

 

「リウマチもできるいち整形外科医の派遣」

ではなく、

「整形外科医もできるオールマイティーの派遣」

としての商品価値の宣伝ではないでしょうか?


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この商品は希少価値があります。

   しかし教育にはとてつもない時間と努力が必要になります。

 

 

したがって、はじめは常勤を送るのではなく、

出張などではセンター化を見据えてリウマチ班が定期的に必ず送られる

協力を得られる病院を何件か決めて絞り、週2回程度の外来を確保する。

 

入院と手術のバッファーにもなると思われますので、他の専門家の出張先とは異なる人材配置を目指す。

 

可能ならば、関連病院に人材を出し切るのではなく、アウトソーシングの形をとり、出張する専攻医の給与面でも優遇できるようにする。

薬物療法のセンター化にも寄与できるでしょう。

 

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もう少し、商品価値を上げる努力と、方法の熟考をしたいなと思います。

どうすれば価値を広められますかね?

 

では。