リウマチ外科医の徒然草

より良く生きるための抜け穴探しのゆる~いブログ

リウマチ外科とは?②

前回、リウマチの診療科は地方により異なるということを書きました。

 

重要なのはここからです。

異なる診療科でも同質のものが提供できれば良いのですが、

医療の地方格差同様、大きく異なると考えてもらって構いません。

 

リウマチ内科は、いわゆる免疫学です。 

つまり内科であり、基本は薬物療法と合併症の管理が得意分野となります。

 

それに対して整形外科は、まさに外科です。 

手術を最も得意とし、それに伴いリハビリテーションについても精通しています。

 

関節リウマチは、原因は自己免疫疾患ですが症状は運動器、つまり外科分野に出ます。

 

新潟リウマチセンターの村澤先生が下記の本で述べられているように、関節リウマチのいわゆる流れ(rheum)を見ていくためには、リウマチの方の生活すべてを見る必要性があります。

 

関節リウマチのトータルマネジメント

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流れ(rheum)がわかるならよく調べてますね! 上の本を読めばわかります!

 

 

 リウマチ診療に必要な治療の柱は4つあるとされ、基礎療法、薬物療法、手術療法、リハビリテーションです。

どれが欠けても、患者さんは不幸になると私は考えています。

 

あなたなら主治医に持つのは、リウマチ「内科」でしょうか?それともリウマチ「外科」でしょうか? 

それは人次第です。患者さんがよくなればどちらでもいいのです。

 

重要なことは守備範囲が診療科によって 異なるということは、

患者さんも、診療者もわかっておかないといけません。

あえてざっくり言えば、内科は病気を治し、整形外科は生活を治します。

ここは僕が試験官なら、はい、試験に出します( ´∀` )

 

次回はリウマチ外科の実診療内容について書こうと思います。

 

#トータルマネジメント#自己免疫疾患#4本の柱#診療科

 

リウマチ外科とは?①

IDに使用しているorthopaecrheumatologistとは、私の造語でして、

自分的には、「整形外科系リウマチ医」でいいかと思います。

その意味では、rheumatic surgeonでもいいかもしれません。

 

オーストリア留学を計画中ということを先日アップしましたが、

オーストリアというのもここに理由があります。

これに関しては後日アップします。

 

今日はIDの話。

 

リウマチという病気は、一般的には何らかの引き金が原因となって、自分の免疫が間違って自分の体(特に関節)を標的にしてしまい、結果として関節が腫れたり痛みが出たり、果てには関節が壊れてしまう、というものです。

実に厄介なことに、今でも病気の原因は不明!

さらに関節が壊れてしまうと、元通りにならないという代物です。

 

さて、ここで問題です。

リウマチになると、手などの関節が腫れてきて痛くなって発病します。

病院に行って何科を受けたらいいのでしょうか??

 

 

首都圏の方であれば、病院によっては「リウマチ科」というのがありますので、基本的にはそれで正解です。

厳密には、リウマチ科というのは首都圏ではリウマチ内科のことを指します。

 

逆に関西の方であれば、整形外科を受診される、もしくは病院の受付でそのように支持されることが多いのではないでしょうか? 

なぜなら、症状は手足の関節の腫れと痛みだからです。

 

日本の中でも、住んでいる場所によってリウマチにかかる科が違うということです。

 

続きは次回。

 

#リウマチ#整形外科#手術#リウマチ科

 

 

 

「はじめに」

 

このブログを書いてみようと思ったきっかけは、思いもかけず留学する機会を得て、奮闘した記録をのこしておくことが、備忘録的に第3者の役に立つかもしれないことを知ったことです。

 

海外というものにとんと縁がなく過ごしてきて、英語も受験英語中くらい、町で外国人に道を聞かれても答えられない程度の自分が、突然、留学にために書類申請、先方とのやり取りが必要になりました。

 

オーストリアという国はドイツ語圏ですし、留学や長期滞在の方も多くはない・・・ようなので、情報を集めるのに苦労しました。参考になったブログはもう少し余裕が出たらご紹介します。日々の手続きのやり取りが誰かの役に立ちますように。

 

#オーストリア留学#無犯罪証明書#備忘録