リウマチ外科医の徒然草

より良く生きるための抜け穴探しのゆる~いブログ

関節リウマチ治療

やっぱり人工股関節、人工膝関節はよくできたシステムだと認識した 人工肘関節はまだまだ玄人向きである

管理人です。 今日は肘関節の話を。 整形外科医にとっては、人工関節というのは最大の武器です。 現在では、これだけの多部位で実用化、長期成績が望める段階に来ました。 人工関節はこれだけの部位に使われるようになった リウマチ外科医としては、全身の関…

DamageHAQといわれる薬で治らない痛みには治療法がないわけではない

久々に本業です。 いまさら当然ですが、 関節リウマチは自己免疫疾患です。 ですので当然、治療法は免疫抑制剤をつかう薬物療法です。 ところが日常診療では、 薬物療法を行っても痛みや障害がよくならないといったことがしばしば起こります。 リウマチ内科…

人工指関節の再置換術を何度か経験して見えてきた極意 その1

管理人です。 今日は本業についてです。 最近のところ、小生は可能な限りの指関節の機能温存を目指しています。 シリコンインプラントを用いたしゅじゅつは、痛みもなく本人の満足度も高いのですが、やはりスペーサーですので、解剖学的な動きの再現はできな…

同業他店はヒントの宝庫  解決策を考える近道はまず隣接分野から ~すこし再置換術に勝算が増えた

管理人です。 今日は、仕事上のトラブルもしくは越えるべき関門に出くわした際、有効な対策が見つからなかった時にどうするのかというお話です。 横浜で第92回日本整形外科学会が開催されています。 主幹が札幌医大なのに、会場がパシフィコ横浜なんて、はっ…

人生を決めるのは運でも実力でもない だけど確変が起きるまでは別の努力が必要だ

怒涛の一週間が終わろうとしています。 リウマチの中でも手外科の人には、いいような悪いような。 日曜日から始まった学会で、水曜日に京都から札幌に移動、手外科学会にとハシゴする形になりました。 心境の変化から、最近メインの学会では最低2演題、でき…

最近は何でもRecommendationになるのな。 EULAR recommendation for PA with iA+OA (iAとOAの運動について)の備忘録

年次が上がるにつれ、目の前の仕事の煩雑さと、自分のやってきた道を進むのが一番楽なので、思わいもよらず同じところを惰性で進んでしまいがちです。 そんな自分を戒めるがごとく、最近は先年のEULAR本会に発表および参加しました。それに伴って、毎号Annal…

明日の診療からすぐ変わる! >脊椎関節炎について考える 耳学問は100日分の価値あり

管理人です。 脊椎関節炎についての講演をきいたのでノートがわりに記載します。 耳学問というのは、講師の先生のレベルにはもちろん聞いただけでは上がれませんが、自分とのレベル差がかなりある時には、とても有効ですね。 その先生が100日くらいかけて勉…

アクテムラとserologyと炎症反応 他剤ではどうなのか?

先日、アクテムラの記事を書きました。 www.orthopaedicrheumatologist.com 問い合わせを行った情報と、各論文を自分なりに目を通しての雑感と考察です。 <広告> // セロネガティブにこそ有効とまで断言はできない 担当者から紹介された情報は以下のもので…

セロネガティブ関節リウマチ症例にアクテムラやケブザラはより有効って本当?

管理人です。 多忙だけでなく、年内で少し重い任を解かれるのでやや終わった感といいますか、ゆっくりとしたいという気持ちだったので、更新が滞っていました。 先日、疼痛が強かったので、久しぶりに入院の上のバイオ導入を行いました。 <広告> // 症例:…

母指Nalebuff分類 TypeI変形へのベストトリーメントは何か? カオスな現状と暗黙知の統合のための備忘録

最近、一周回ってまた母指変形に凝っています。 これまで、TypeI変形の疫学などを中心に研究・発表してきました。 最もよく見られる変形にもかかわらず、 ”どこから”が変形で、 ”どこから”が手術が必要で、 ”いつまで”に治療を始めないと、 ”どのように”なる…

交錯する整形外科医と脊椎外科医とリウマチ医の未来 10年後はすでに吸収か もしくは独立か

今日は不確実な未来についての話です。 以前にも書きましたが、リウマチ外科医はすでに絶滅危惧種です。 学会などに行きますと、整形外科医といは俺たちだといわんばかりの、 股関節外科 膝関節外科 脊椎外科 スポーツ外科 ・・・・・などなど リウマチ外科…

もっと前向きな気持ちで向き合きたいぞ!科研費とやら。 ブログがうまい人に依頼が一番!

例年のこの時期がやってきました。 毎年、鬱っぽい気持ちと後悔、羨望、圧迫と様々なネガティブな気持ち一通りすべて経験する時期です。 もしかすると、ある人にとってはものすごく明るく、前向きな気持ちになるかもしれませんが、少なくても私にとってはそ…

セロネガティブの関節リウマチとは何者なのか? 明らかに異なる臨床像が悩ましい

以前に抗CCP抗体についての記事を書きました。 www.orthopaedicrheumatologist.com 今となっては、ACR/EULAR2010分類基準を用いた関節リウマチの診断に、 抗CCP抗体(ACPA)は欠くことができないほど重要な検査項目となりました。 ところが、この抗CCP抗体や…

最近の尺側偏位矯正手術のあれこれTipsを詰め込んでみた(備忘録再開)

管理人です。 ここのところあまりにも多忙で、更新できていませんでした。 忙しいとはまさに、字のごとく。 心がないので、何も考えていないのです。思索を巡らせることができないのです。 「書くことがないっ!」 思い切って休むとともに、 原点に戻って、…

もしかすると人生の断捨離をすべきタイミングにたどり着いたのかもしれない

管理人です。 今日は自分の中でまだ答えが出ていないことについて、このブログ内に書き出してみることにした。 それは自分の未来の在り様を自分でもわからないということです。 平たく言うと「自分がどうしたいのか」がわからないということです。 迷い自体…

リウマチにおけるボタン穴変形の手術 実所見をもとにした考察

管理人です。 先日はPIP関節の伸展制限、DIP関節の過伸展変形を呈する指変形、、、 いわゆるボタン穴変形の再建術を行いました。 ネットで調べるとこんなのが出てくる www.msdmanuals.com 明野中央病院 :: リウマチによる手足の変形~その予防と手術療法~ …

意外に見逃されやすい伸筋腱脱臼 放置すると筋腹のmyogenic contractionで元通りにならなくなる

管理人です。 しばらく本業の話をできていませんでした。 今日は伸筋腱脱臼についてです。 以前に書きましたが、伸筋腱の障害を比較的診断しやすいのは、 整形外科医 >> リウマチ医 なものです。 リウマチで手は、変形や変性は緩徐に確実に進行しますので…

関節リウマチのリハビリテーションとは本当は何なのか?

管理人です。 先週リハビリテーション医学会が終わり、世間一般は春の学会の終了と安堵の期間が訪れているはずです。 ところが、いわゆる学術を推し進めることを義務付けられている人間(高プロ職種??)は、夜間の時間を削って、秋の学会や来年への準備を…

関節リウマチ再発時の投薬はどうするのがベストなのか? 超早期の対処法

2003年が、日本で初めてリウマチに対する生物学的製剤が承認・発売された年、つまり維新元年とすれば、今年は15周年になります。 発売当初は、免疫抑制効果のあまりの高さに、副作用を定点でモニタリングする目的も含めて全例調査が義務付けられていました。…

EULAR2018見どころ 来年のJCRのトレンド先取り

管理人はアムステルダムです。 観光ではありません。仕事です。#EULAR2018 今回は初めてEULARに参加しました。 以前はAbstractを投稿しても、発表のないポスターに(電子記録のみ)は採用されたことはありましたが、今回はポスター発表の場が与えられました…

何を使っていますか?統合性疾患活動性指標 DAS28, CDAI, SDAI使い分け

管理人は表題について疑問を持ちましたので、調べてみました。 関節リウマチ治療にかかわる人間はみな避けては通れない(?)ものがこの、「統合性疾患活動性指標」です。 いかつい名前ですが、平たく言えばDAS-28、CDAI、SDAIのことです。 英語でいえばcomp…

ここまで進んででは、いかにハンドセラピストでも苦労するのか? 伸筋腱脱臼の恐ろしさ

、管理人です。 今日はリハビリのお話。 以前に知っておくべき変形として、とある変形手をご紹介いたしました。 www.orthopaedicrheumatologist.com この時の動画がこれです。 知ってると得するスワンネック変形の特殊形 スワンネックが腱の尺側偏位と脱臼に…

リウマチ手の進行・悪化は寛解症例でも避けられないのか?人工関節脱臼症例(指関節)からの学び

管理人です。大型連休は休みなようで、実は結構忙しい。 皆さんそんな感じではないでしょうか? 私もご多分に漏れず同様で、家族の行事や面倒見に丸まる日を取られていました。 更新をさぼってしまいました。 今日はリウマチの手術を久々にしました。 MP関節…

新時代のリウマチ診療に向けた研究テーマ(備忘録) これ全部やったら死んでしまう笑

学会が終わり、暦通りの生活にもどりましたので、連休の合間も病院で稼働します。 何事もなければいいのですが笑 ところで先日書いたように、学会は私にとっては同窓会です。 www.orthopaedicrheumatologist.com もちろん日が変わるまで酒を飲みかわしました…

学会とはいかなる意義付けなのか? 自分にとっては同窓会であった件

管理人です。 発表もぼちぼち終え、帰路についています。 各専門職にとって学会とはいかなる意味を持つのでしょうか? ここを知らないと、未来の発展のためにいかなる手も打つことができません。 「学会」といって写真を検索すると、学会上の写真や、個人の…

今年のSmolenの日本リウマチ学会での講演 IL-6(アクテムラ、ケブザラ)への提言まとめ

今年もProf. Smolenが講演に来てくれました。 本当は、3時間ぶっとおしのパネルディスカッションを聞きに行きたかったのですが、後輩の発表の監督があったので、聞きに行けませんでした。 かわりにイブニングセミナーを聞きに行ってきました。 もちろん半分…

リウマチ外科医に未来はあるのか? ー時代の変化に取り残されるのか希少価値が出るのかー

管理人です。 久々に自分の専門分野について。 私はリウマチ医を自認していますが、ベースは整形外科医です。 一般的には海外でリウマチ医というと、Rheumatologistを意味し、それはリウマチ内科のことを言います。 どちらかというと免疫内科的な感じで、SLE…

エジプト人に頭を殴られた気がした。本当に研究の道に進むとはいかなることなのか?

管理人です。残り少なくなった時間を家族サービスに費やしています。 この短い期間は 「日本人にとって留学とは何なのか?~~研究とはいったい何なのか?」 これを意識するためにもらった時間ではなかったかというように思えてきました。 日本の方が留学と…

オーストリアの国民性とかけて日本の武士と説く その答えは?

管理人です。 平日よりも忙しいかもしれない週末を終え、 ついにといいますか、最終週となりました。 正確には来週にも2日間出勤予定ですが、フルにいるのは今週までとなります。 www.orthopaedicrheumatologist.com ちょうどブログを書きだして1年となりま…

欧州と日本のリウマチ診療の違い(中間まとめ) 結局何が違うのか?

管理人です。 研修の期間が残り少なくなってきて、改めて海外(欧州)のリウマチ診療がどのようなものかを考え直してみることにしました。 一般人にとってのrheumatologyについて 欧州では、rheumatologyという名前より、rheuma(ロイマ)という方が通りがい…