リウマチ外科医の徒然草

より良く生きるための抜け穴探しのゆる~いブログ

学会とはいかなる意義付けなのか? 自分にとっては同窓会であった件

管理人です。

発表もぼちぼち終え、帰路についています。

 

 

各専門職にとって学会とはいかなる意味を持つのでしょうか?

ここを知らないと、未来の発展のためにいかなる手も打つことができません。

 

 

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 「学会」といって写真を検索すると、学会上の写真や、個人の発表時の写真など、それらがトップに挙がってきます。そして圧倒的に、医療分野が多い。

 

なぜ医療分野が多いのかとか、多すぎるのではないかは、今後の考察に回します。

 

今日は医師にとっての学会の意義は?とします。

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医師にとっての学会とは?

 

今回参加したのは、私のメインフィールド、日本リウマチ学会です。

第62回日本リウマチ学会総会・学術集会 | The 62nd Annual General Assembly and Scientific Meeting of the Japan College of Rheumatology

 

 

この学会は、珍しく事務局の主体性が高い学会で、整形外科学会などと比較すると、事務能力が非常に高いです。

 

もう一つの出身母体である日本整形外科学会では、主宰校の色がものすごくこめられます。最近は会員数と参加者数の増加のため、大都市でないと会場と宿が入りきらないという理由から、多くの場合 東京・横浜・神戸・京都 で行われます。

 

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これで開催校がこれらの都市であると特にですが、地元の名産を出したり、表ないしとして舞妓を呼んだり、山下公園の船を借り切ったり、、、さまざまに主宰校を手を尽くします。

 

 

これが厄介なんです。

 

一度主宰校をしたことがあります。

 

もとい、整形外科総会は一度ですが、他の小さな研究会なら10度は下りません。

プログラムを組む、宴会の手配に飽き足らず、タクシーの手配、観光バスの案内、なぜ医師であって、本来学会に勉強をしに来ているはずの自分たちが、主宰校だからって、朝5時半に毎日集合して、バスの案内や会場前での交通整理、声出し、クレームの対応、、、

 

僕らはツアコンじゃない。と常に頭の中ではキレている。 しかも働いているのに、無給で働かされるむしろコングレのスタッフの方が給料をもらっているのに、担当部署から動かないし受付とかだけの事務作業。

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解散するのは宴会などのおもてなしが終わって夜8時過ぎ。

自分たちもご飯食べていないし、スーツ着てへとへとで、ストレスMAXなのでご飯食べに出る。家に帰って、日が変わるくらいにやっと床にはいる。そして翌日朝5時半集合が再びで4時過ぎにおきる。

 

 

この怒りを感じるほどの状況を経験して、

さらに学会で最も費用が掛かっているのは、会長招宴というバラマキであることを勘案すれば、学会はいわゆるえらいさんたちにとっては、ロビー活動の機会であり、勉強の場ではなく自身の虚栄のための場所なのです。

 

と今では完全に思っています。私見ですが。

会長招宴って一人何万円費用をかけているのでしょうかね?

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とはいえ、自分は一般の参加者ですので、

それでも毎年参加費を払って学会に行っています。

 

なぜか?

それは勉強の場であり、普段の孤軍奮闘から離れて、他大学の同じ分野で頑張っている人達との、旧交を温める。

そう、同胞に癒されに行っているのです。

 

絶滅危惧種といわれるリウマチ外科医は、年に一度同じ憂き目にあっている同胞同士で、励ましあって生きているのです。笑

 

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 翻って若い先生たちにとってはいかなるものでしょうか?

 

若いうちは病棟仕事や当直、救急のため、学会自体、あまり縁がありません。そもそも学術の前に、その科の常識事項、通常業務をまず覚えるという段階です。

 

給与も病院からはそう高くなく、学会の参加費というのは、基本やすくないので、旅費とあわせるとなかなかな負担になります。

 

しかし専門医制度というものがありますので、勉強を兼ねて、「単位」というものを取りにいかないといけませんし、学会発表と論文作成がほとんどすべての学会専門医において、必須事項とされています。ということは、学会は彼らにとって楽しむところではなく、日々ただでさえきつい日常業務の上に載っかかってくる、邪魔なものであるはずです。

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私は学会発表・論文作成なる程度慣れてしまいましたし、自分の演題でやっていけますので、そう時間はかかりませんが、若い時に費やした時間といったら・・・

 

1発表で1月半はよるとかの自分の時間を切り売りしていました。

医師にとって、病院業務時間のこの時間を勤務の一部と考えるか、自己研鑽の時間として、英会話などと同じに考えるかは、議論の分かれるところです。

 

 

ただ若手医師に関して言えることは、この時に遊ぶのではなく、自己研鑽をしっかりしないと、中堅になったときに自分に何もないことに気が付きますよ。

 

 

 とはいえ、医師にとっては学会はいろんな意味で人間模様のるつぼです。

必要不可欠といったところでしょうか。

でも研究会とか含めて多すぎますね