リウマチ外科医の徒然草

より良く生きるための抜け穴探しのゆる~いブログ

新時代のリウマチ診療に向けた研究テーマ(備忘録) これ全部やったら死んでしまう笑

 

学会が終わり、暦通りの生活にもどりましたので、連休の合間も病院で稼働します。

何事もなければいいのですが笑

 

ところで先日書いたように、学会は私にとっては同窓会です。

 

www.orthopaedicrheumatologist.com

 

 

もちろん日が変わるまで酒を飲みかわしましたので、情報交換ができたとともに、

これから何をしていこうか、来年までに何を進めようかと思うことがたくさんできました。

 

なので、時間がなく遅くなりましたが、備忘録としようかと思います。

 

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リウマチの指関連

以前から思っていた通り、リウマチの手術はこれから減少傾向に向かい、センター化されること間違いなしです。

それと、障害がブーストされる前にinterventionするというスタンドポイントの確立が必要です。その中で上記では、

  • MPJ掌側亜脱臼への局所麻酔での介入は、予防的手術として定着するのか?
  • そしてそれを定量化するためにツールとしてエコーを使用する
  • また関節面の評価をして、何かにつなげる
  • 尺側偏位の新評価法を、伸筋腱短縮の評価と合わせた方法を構築する
  • 新たな時代のコホートを機能評価を刷新して構築する
  • eROMの導入につき検討する

 

これくらいのすることを3年単位で考えています。

すべて順調とは言いづらいのですが、これまでの積み残しも何とかこなしたいと思っております。

 

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 リウマチリハビリテーション関連

 

 術後リハビリテーションの標準化は、外科医としてはエビデンスを作るという意味では意義深いのですが、テクニックや状況の多様性と、interventionであるという点から、症例の積み重ねから経験を積み重ねるのがよりbetterかもしれません

 

ただそれだとエキスパートオピニオンの域を出ないので、本来であればリウマチの薬物療法のように、大規模データを集約するシステムを構築するのが最も良いかと思います。

 

 

とはいえそれにエフォート率をけっこうかけてまで、自身一人でやることに対して意味のを感じないことが確実なので、気が引けています。

誰かやってくれないかな。

 

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  • 術後後療法ハンドセラピーの見える化プロジェクト
  • 関節保護+筋トレのプロトコル作成
  • ステロイド使用下の筋力増強法の確立

 

後半に関してはセラピストと基礎科学の総合力が必要です。10年間プロジェクトとなりますが、自分の周りにいる人材だけではとても足りませんし、権限もないので、しばらくはペンディングです。

 

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活動量賦活化関連

 

本音を言うと、あまりこれには興味がないのですが、どうも立場上多少はしないといけないようです。ただやる気がでるようなことがあるのなら、少しは時間をかけてするべき命題かもしれません。

 

うちの教授はまるで簡単なように、日常生活を改善する尺度を開発するとかいうのですが、それを尺度化するというのは、抽象的過ぎて恐ろしく難しいのです。

 

例えば、、、基本動作で最も影響の高い因子を抽出して・・・・というのですが、

 

 そもそも基本動作の評価法が定まっていませんし、その因子がバラバラで尺度の乗らないことが問題です。影響の高いといいますが、何に影響の高い?何に対する効果が?何をもって影響という?因子分析で抽出するというのなら、もっとパラメーター化しないといけません。

 

すべてが抽象概念なんです。

 

外人には説明できない部分ですよね。

哲学書を一度外国語で読んでみようかしら。もしかすると、

 

kiikiii.hatenablog.com

この方のアートの考え方や思考過程を記事から時に学びます。

こちらの方がリハビリという分野では近いのかもしれません。

少なくても基礎科学とは全く異方性です。

 

  • BMS普及プロジェクト
  • BMS疾患別・病期別の妥当性検証
  • サルコペニアとはいったい何なのか?
  • プレサルコペニアに対するintervetionのタイミングと概念について
  • 歩行分析からの動作効率についての考察

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ざっと上げただけでこれだけあります。

自分の現在地から遠いものはあえて外してこれだけあります。

いくつかは誰かがやっているでしょうが、それを調べる時間と元気もありません。

 

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基礎科学

 

破骨細胞とサイトカイン、とくにIL-6に関してはこれからも発展が見込める分野です。数年来の変化だけでもついていくことが難しいくらい、世の中が変化していきます。

 

www.orthopaedicrheumatologist.com

 

なので、本来は自分のところであっても関節炎モデルマウスをなんらか用意して、軟骨グループど協同して研究を進めていくと、ブレイクスルーが生まれる可能性はあります。ただ人生は短い。そういう意味で今からの立ち上げでは遅すぎるので、他のプロジェクトとの共同ができればそれには乗りたいというのが本音です。

 

・関節炎モデルマウスの運動と関節破壊との関連

・それらにおける線維芽細胞様細胞の発現の検討

・関節内導入法の確立

 

これらが気になるところでしょうか。

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いずれにしても、これらすべてをすると自分はすでに死んでしまうくらいの時間が必要です。仲間と資材と資金が欲しいです。