管理人はアムステルダムです。
観光ではありません。仕事です。#EULAR2018
今回は初めてEULARに参加しました。
以前はAbstractを投稿しても、発表のないポスターに(電子記録のみ)は採用されたことはありましたが、今回はポスター発表の場が与えられました。
EULARの採択率はおおむね1/4から1/5程度といわれます。
仮にそうだとすれば、なかなか狭き門といえます。
今回はウィーン留学直後なのでなおさら、見てきたものと欧州全体での方向性を確認するという目的もありましたので、何とか一度はいきたいと思っていました。
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何より規模が違う
学会のメインホールの大きさもけた違いです。
これは企業展示のブースです。
詳しくは書かれていないと思われますが、ものすごい数の製薬会社のブースがあります。日本のリウマチ学会にもほぼ同様のブースが設営されますが、大体1/3くらいの規模です。 一つ一つのブースの大きさもさることながら、ブースの間にあるコーヒースペースがすごい。
ここで、山盛り並べられたランチパックを自由に取って食べながら各ブースを回って、宣伝を受けるというシステム。あえていうなら学会が大きな宣伝会場なのです。
Take free!
イブニングセッションやモーニングセッションでも、同様に食事が用意されます。
もともと海外は飲食をしながらの会議や、診療が多いとはいえ、徹底した習慣です。
日本では、ランチョンセミナーとして、幕の内弁当風のものが会場に入場するときに配られます。そこにスポンサーが入るのです。
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学会のトピックとしては、やはりPsoAなのでしょう。
IL-17AやIL-23など、どんどんPsoA(関節症性乾癬)の新規薬剤が登場しています。
またケブザラのような新規のIL-6抗体製剤、オルミエントもまだまだ頑張っています。
それでもまだゼルヤンツはファイザー製薬ということもあり、頑張っているようです。
こんな気合の入った展示は初めてです。
C0013
しかし演題は、やっぱりPsoA中心でした。
これまでのRAに対するバイオの演題などももちろんありますが、出尽くした感があります。疾患の罹患率を無視して、PsoAの演題の多さが目につきます。
コマーシャルベースの問題もあるでしょう。
しかし、ややいき過ぎ感があります。EULARはもともと、ヨーロッパ各国のリウマチ学会が合同で開催しているものです。エビデンスの集約も、垣根を越えて、ユーロ圏で行っています。明らかにヨーロッパ発のエビデンスを出すことが、資金面からも有効であるというプリンシパルにのっとった、戦略的な行動です。
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相手は、、、
もちろんアメリカ。ACRに対抗するにはそれしかないという強烈なメッセージでもあります。
日本の学会はEULARに倣えでいいのか、ガラパゴスになるのか、現在の日本の学会の理事長や理事たちの頭の良さに期待します。
とはいえ、来年のJCRもトレンドは同じでしょう。
PsoA一択。
いまさらではないですが、後方視的に自分が見ている患者でデータ収集しようかなと思った次第です。
さすがに間に合わないか笑