リウマチ外科医の徒然草

より良く生きるための抜け穴探しのゆる~いブログ

今日から日本リウマチ学会・花より団子?

今日から福岡で第61回日本リウマチ学会学術総会が行われます。

第61回日本リウマチ学会総会・学術集会【2017年4月20日(木)〜4月22日(土) 福岡国際会議】

本日は理事会、評議員会のみ執り行われます。

私は評議員会に行く予定でしたが、職場の事情により欠席することになりました。

夜から福岡入りします。

 

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リウマチ学会の取り扱う分野は、以前から関節リウマチを含む膠原病関連疾患すべてという広範囲を扱ってきました。

バイオ全盛期には、ほとんどの演題がそれ関連でないかというほど、多数の施設から新規のバイオの治療成績の演題が並んでいましたが、現在は様相が変わりました。

 

トピックとなるものがなく、リウマチの世界はまたしばらくの停滞期に入っていくものと思われます。まあ、患者のADL,QOLはバイオ登場前とは比較にならないくらい良いもののなったので、喜ばしいことですが。

 

また学会も女医さん、特に若い方がとても増えました。

普段が整形外科なので、身の丈2メートルのガタイのよいおっさんに囲まれるのには慣れていますが、目のやりどころの困るくらいのきらびやかな場もいいなとさえ思います。

 

 ところで、真の参加の目的ですが、

 

これからの時代はテーラーメードなのか、病態の解明なのか、新規治療法の開発なのか、それとも・・・

を渉猟するために今回は参加します。

 

自分の発表もありますが、それはあまりどうでもいいことです。

自分の発表の準備もまだ未完成なので、行く間に整えようと思っています。

それまでは、福岡・中州の酒肴はお預け。。。。

 

もう一つの目的があります。

以前から書いているオーストリア留学のためです。

Josef S. Smolen先生が来日されているのです。一応、メールであいさつに行くことは連絡しましたが、実際に留学の前に、一声かけておきたいと思っています。

 

これが、一番大事。

 

やっぱり最後は人と人との関係性です。

手土産に、西陣織の絹でできた風呂敷を用意しました。

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#日本リウマチ学会#自分の発表興味ない#Smolen教授#オーストリアへ行けるか?

 

ポットラックって知ってる?

おはようございます。

今日は暖かい日になるようですね。寒暖の差が激しいので服装にご注意を。

 

みなさん、ポットラック(potluck)って知ってますか?

聞いている私も先日まで知りませんでした。

以下はサイトの転載です。

ポットラックの意味は?おすすめ料理も! | Otama Journal☆幸せの種

そうなんです。

ポットラックは「料理を持ち寄る」という意味なんです。

このポットラックはアメリカなどではとても日常的で、日本でも広まりつつある画期的な催しなんですね。
ポットラック形式のパーティーは、パーティーを開く主催者が、料理やドリンクなどをすべて準備するのではなく、参加者が一品ずつ持ち寄り、みんなで負担をするのです。
だから気軽に手軽にパーティーが楽しめますよね!
とは言うものの・・・
いったいどんな料理を持って行ったらいいの?と、特に初めての場合は迷ってしまいます。

 

主催者に負担がかかりがちなパーティーに対して、全員で負担するというイメージです。

しかし、注意も必要です。

ブログにあるように欧米文化ですので、手料理が好まれるというのは間違いないようです。

 

今日、いつも通っているバーで昼からpotluckが開催されるのですが、feeが3000円以上のお酒と1品なのです。 そろそろ準備しないと間に合わないけど、自信作がないので困っています。

 
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また皆が持ち寄りなので、品や酒がよくかぶります笑

 

こういう時は基本コンセプトとして以下を心がければいいと思います。

1、デパ地下をイメージする

2、お酒は和食にも洋食にも合うように、幅広のものを用意する

3、旬のものをトッピングに使用したものを選ぶ

4、自作の場合でも何か色を入れる。

 

これからの穏やかな時期、増えてくるこのポットラック、試してみてはいかがでしょうか?

 

ポットラック#以外にものが被る#待ち受けの広さ#手料理なんて久々

 

尺側偏位×ボタン穴変形は最悪?②

先日ボタン穴変形を合併する尺側偏位を書きました。

 

ボタン穴変形ではPIP関節の掌側を側索が通りますので、指全体の

アライメントとしては、MP関節でもかなり掌側を側索は通ります。

しかもほぼ滑走しません。

 

前回掲載後に1例手術症例がありました。

固有指4本がすべて同様の変形を外観上程しているのですが、不思議なことに

中指だけ外在筋腱が尺側に脱臼していました。

さらにMP関節で完全脱臼かつ約1センチもともと短縮してました。

 

骨切り量は術前の短縮量で決まります。

日本の研究で、CTを用いた骨切り量の検討もなされています。

http://www.tandfonline.com/doi/abs/10.3109/14397595.2015.1056992?journalCode=imor20

 

外在筋腱はMP関節部でUターンしていたのです。さらに尺側の内在筋腱で掌側にアンカリングされたようにひかれており、中手骨の骨切りを行っても短縮と掌側脱臼が改善できません。さらに外在筋腱が基節骨レベルで指の直上でなく尺側に落ち込んでいました。

私の方針は可能であれば、せめて虫様筋腱は温存できるよう、段階的尺側リリースを心がけています。しかし本症例では、完全リリースしないと骨アライメントの整復すら不可能な状況でした。術前のリハビリテーションを強化していれば避けられたのでしょうか? 

 

いずれにしてもスワンネック変形よりボタン穴変形の方が側索の短縮と掌側移動がきついことは間違いないと思われます。

 

#尺側偏位#ボタン穴変形#側索の掌側移動#温存手術無理

 

留学のGrantは高嶺の花

以前からオーストリア留学のことを書いています。

 

証明書の発行と手続きのことでトラブルが多く困っていることは以前に書きました。

さらに、いまイースターで現地の秘書さんたちはお休み(!)

なので、全く手続きが進みません・・・・・

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さて、今日はGrantについてです。以下転載です。

 

”留学を希望するにあたって、応募先から給料が出ない、助成金がなければvisaがおりない、など悩みはつきません。

 

助成金がなくても受け入れてくれる研究室でも、日本からの助成があれば自信を持って留学先に行くことができます。

 

もちろん、日本人は金を持って行くからダメだ、と言うのも一理あると思います。しかし、それは一流の実績や実力のある研究者の話であって、日本人研究者の良さを分かってもらうためには、1年程度は時間がかかるのではないでしょうか

 

どの留学助成も門戸は狭いと思います。

しかし、1つ1つの採択率が1割であっても、10個応募すれば確率では採択される可能性は6割を越します。

 

 

宝くじで100万円以上当たる人は限られています。

研究者であるという理由だけで、100万円単位の金額が「個人」に当たる可能性があるのですから、大変でもひたすら応募しましょう!”

 

 

例えば以下のような財団はいろいろあります。

 

公益財団法人 内藤記念科学振興財団

 

公益財団法人第一三共生命科学研究振興財団

 

多くは100万円~200万円の助成で、1年以上の留学が条件、さらに40歳以下のところが主流です。

 

先ほどの先生は、徹底的な応募を呼び掛けていますが、申請書を作るのにも結構な時間と労力が要ります。

可能な限りの助成金を応募するというのは、費用対効果としては・・・・思いやられます。。。

高嶺の花というところでしょうか笑

 

しかし私のような現場の医師は1年以上の留学を計画することはほとんど不可能です。

一方Grantがないと、留学先からの扱いが悪化してしまいます。

ウィーン医科大学では、Official Grantがないと、ただのObserverとしていくことになってしまいます。

 

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オーストリアという国は、結構適当なところもあり、意外と書面上は厳しいことが書いてあっても、意外と大丈夫でfellowとして扱ってくれるのかもしれないと、最近は希望的観測でイースターが明けるのを待っています。

 

安心して行ける日は来るのでしょうか?

 

 

オーストリアイースター休み#Grant#留学助成#高嶺の花