リウマチ外科医の徒然草

より良く生きるための抜け穴探しのゆる~いブログ

2025年問題はもう目の前、次は2040年に向けて 医療<介護

リハビリテーション学会に管理人は来ています。

今年2018年は福岡で開催されています。

 

 

福岡はいい街で、食べ物もおいしく、インフラも便利で、住むにはもってこいの町といわれています。ロンブーの敦が移住しようと画策した(!?)くらいです。

 

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いつもの学会は、自分の発表が中心となりますが、今回は未来の社会保障政策についてのお役人の講演を気になって聴講しました。

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2025年の団塊の世代が高齢者になるのは、もう目の前です。

どちらかというと、その後の死亡者数が最大になる2040年に向けて日本の施策は向かっているようです。

 

医療から介護に必要性が変わっていくようで、2030年には労働者の6人に1人が医療福祉職でないと回らなくなるようです。

 

そこに向けて地域包括ケアシステムを推進していく。それは介護保険の枠が今での広がる・・・ なんだかかんだか。

 

 

日本の抱えた問題です。超超高齢化社会の日本では、医療の担い手、介護の担い手が足りないというのです。疾病構造の変化のため、今後は心血管障害、脳血管障害のため生活できない患者が増えることが予想されています。

 

リハビリテーション前置主義において、可能な限りの資源の投入を行った後は、障害は最低限になっている、はず。

 

彼らも人生100年時代のため、彼らなりの生活を送らないといけない。

 

そのためには、社会の都合として国の都合として、業務を執行するリハビリテーション治療を行うための職種の人間がもっともっと必要ということのようです。

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ところがリハビリテーションの専門職、とくにPTとOTに関してはここ10年で約3倍に増加し、逆に創生期の療法士たちは定年を迎える時代である。。。。

最近は促成栽培されたような若手ばかりです。やる気がないわけではありません。やる気はあるのですが、実力が追いつかない、地力も足りない、そういう人が増えています。

でも彼らが悪いわけではありません。あまりにも教育環境が不足していない中での促成栽培だからです。国の施策で流れているだけです。

 

 

特攻隊のパイロットみたいにつくってからに。。。

 

もう一つ、回復期病棟の増加が喫緊のようです。

病院の新築はもはや不要なので、大病院や大学病院内に病棟ごとに用途変更を30年度から許可するようです。そのうち大学病院内に回復期病棟が置かれて、チーム医療を求められる時代が来るかもしれません。

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ところがです。

その受け手であるリハビリテーション専門医の新人は、全国で78名の登録しかないようです。多くの都府県で0名。。。。

 

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多くは整形外科や脳外科からのとらばーゆ組です。

ある意味私もそうかもしれません。

 

 

 

 それで2030年代の最も都市部でリハビリを要する時期を乗り越えて、2040年くらいにもっとも団塊世代が他界していき、人口減少と動態が落ち着く、、、、

 

 

リハビリテーション医学・医療コアテキスト

リハビリテーション医学・医療コアテキスト

 

 

 

日本はもう医療<<介護となっていて避けては通れない。

事実だと思います。

 

ただ、リウマチ医としては、同じく重い障害の患者たちを急性期で扱ってきた自負があります。リハビリテーションも手弁当で提供してきました。

これをどのように未来像を日本の社会問題とぶつからないようにしぶとく提供し続けるか。しっかりと考えないといけなさそうです。

 

 

 

なにわともあれ、

 

人生100年時代でも、

自分の時間が余るのは退職後です。その時に体が動かなかったり、体が動かないのに時間でお金をもらう生活をしていてはつらいばかりです。

アーリーリタイアを目指す姿勢は堅持すべきですね。