リウマチ外科医の徒然草

より良く生きるための抜け穴探しのゆる~いブログ

日本人はやっぱりなんだかんだ言って魚介類からできていることを再確認した

管理人です。

今日は本当に温かくなって・・・

 

朝-1℃です。最高は2℃。

 

先週はマイナス11度の恐怖にさらされていました。

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これわかりますか?

部屋で23℃ → 外出 -11℃

で、なかの空気が縮んでへっこんでいったのです!!

 

おそるべしです、こんな気温で生活ができる人たちを尊敬します。

 

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週末はイタリア・ベネチア旅行に行ってきました

 

 Wienという町は、実は結構東欧諸国から近く、さらにスイスの隣ということから、多くの国に行きやすい交通の要衝です。

以前はバルカン半島、ギリシアに向かう道中にあり、その昔オスマン帝国などと接していたことからも実証されています。

 

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イタリアにもアルプス山脈で国境を接しています。

今回、日本からだと14~5時間は最低かかるイタリア旅行が、

ウィーン→ベネチアで1時間であることから、週末に断行しました。

 

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水の都・ベネチア Venezia

 

 

 

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あいにくの雨でしたが、時期を考えるとそういうものらしいです。

サンマルコ広場は、満潮時に塩を被ることから、このまま温暖化が進むと水没するのではといわれています。

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でもイタリアに来たら・・・

 

イタリアワインとイタリア料理ですよね!

 

いたるところにTrattoriaとPizzeriaがあります。

今回はこちらにお邪魔しました。

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Ai Tre Archiといいます。

泊まったホテルの従業員からおすすめされました。

 

現地人もピザを持ち帰りによるほどの店で、

一般的にはVeneziaは物価が高くて、いろんな店がサービス料12%をぼったくるところで、あえてこの店はテーブルチャージは2ユーロと明記しています。

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実際に行ってみました。

 

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とくにこのパスタ!

パイ生地に包まれているのですが、トマトベースにものすごい魚介の出汁が出ているのです。エビ、小エビ、ムール、アサリ、そしてパスタ。以上です。

蒸し焼きにしているのでしょう。絶品でした。

しかもこれで18€です。

 

お腹いっぱいまで食べて、デザートにティラミス食べて、。、。、。

これだけ食べて50€もいきません。

サービス料がないんですもの。

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ウィーンにおける自分作のパスタに何が足りなかったかわかった

 

ヨーロッパにおける、食材調達には限界がありますので、基本的にディップ生活が難しい日本人は、油を避けるべくパスタを選択することが多くなります。

 

 

御多分に漏れず私もそうしてきました。

 

市販のトマトソースの瓶入りの物を使用して、野菜とソーセージやお肉を買って入れます。ウィーンでは、レベルの高い魚介類はまず手に入りません。 あってもサーモンか、淡水魚のことが多いです。

 

 

いつも自分で作ってはおいしくないので飽き飽きとしていました。これは自分の腕のせいだと思っていました。

 

なんだか味が欠落しているのです。深みがないというか、表面的な味しかしないのです。原因が突き止められまいままでした。

 

味を入れるために少ししょうゆを入れたり、塩を足したり。。。  まったくもって塩辛くなるばかりでにっちもさっちもいきません;・

 

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しかし、イタリアに来て思い知らされました。

 

 

おいしいには、うまみが必要なのです。

オーストリアの肉では、煮込んだ場合でもそこまでの出汁が出ません。ソーセージはもちろんでして、欧米人はケチャップかマスタード、チーズで味を添えて食べています。

そのものの味をグレードアップする調理法が存在しないのです。

 

日本人がイタリア料理を好きで、家でもスパゲッティを食べたり、ピザを頼んだり。。

それは魚介をふんだんに入れてしっかり出汁が出たものを食べているからなんです。

 

極めつけはこれでしょ。

日本人は本当にこれが好きですよね。

アミノ酸の塊。イカ墨パスタ。

de Neroと書きます。

 

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イタリア人とは仲良くなれそうです。少なくても食卓では。笑

魚介仲間ですね!!

日本人は基本的に魚介類からできていることを再認識しました。 

欧州と日本のリウマチ診療の違い(中間まとめ) 結局何が違うのか?

管理人です。

研修の期間が残り少なくなってきて、改めて海外(欧州)のリウマチ診療がどのようなものかを考え直してみることにしました。

 

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一般人にとってのrheumatologyについて

欧州では、rheumatologyという名前より、rheuma(ロイマ)という方が通りがいいです。自宅の大家さんに、「AKHで何をするの?」と聞かれた際に、ロイマといったら納得してもらえました。

 

こちらでは、リウマチ医への紹介・referenceは、

 

関節が痛い、腫れている => collagenose(膠原病)の可能性

、l。

として積極的に送られてきています。

(Drはあまりにひどい振りにはいつもへきへきとしています)

 

もちろん、OA(変形性関節症)もリウマチ医の診療範囲です。

 

なので一般人には、なんだか痛くて、家庭医HausArztに痛み止めを出してもらって改善なければすぐに受診を勧められます。

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ということで、

玉石混交の状態でほぼ説明なしで紹介される。

 

患者としては自分がどうなるのか知りたいことを知れずに病院送りになるようで、すべての初診患者が心配げな顔をして来られます。

 

リウマチ医 = 痛いのを治す人 なのです。

 

 

ところが、あまり指導はされないようです。

看護師の関与は採血のみ。パンフレットは置いておく。

国民性ですが、公共の場でもどこでも、何なら病院でも(!)タバコを吸います

町中に灰皿が置いてあって、時にその中で延焼しています。。。

 

さすがにDrからタバコのにおいを感じたことはありませんが、

患者を減らすのなら、またはコントロールを改善するには禁煙指導は必須のはずです。

ところが自己責任というか、個人の問題として扱っているようです。

 

 

診察については、どこでもリウマチ医がいるわけではないようで、

診断がきちんと可能なリウマチ医に出会うのは、いまだに限られた都市部のみのようです。まあ、リウマチやSpAのゆっくりとしたやつなら別にいいのですが、SLEのきついやつやAPS、皮膚筋炎、リンパ腫との境界領域などでは、さすがに笑えないようです。

 

Wienから列車で1時間半以上かかる田舎から、若いSLE/APSの患者が、体調不良で慌てて電話してきて、近くに行かずに直接AKHに入院したのは印象的でした。

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リウマチ医にとってのリウマチ診療について

 

前述のようにリウマチ医は実際には充足していないのですが、

この分野においても研究をすることについての理解は得られているようです。

 

患者情報を利用してエビデンスを出すこと、自分の血を提供・診察後採血がOKなこと、組織採取に対する理解という、患者側からの協力は明らかに日本よりも容易に得られます。

 

それだけでなく、結果をだす意味において、人員配置を惜しまない傾向があります。以前にも書きましたが、移民もあるのか、雇用創出のためか人員は正直多いです。

 

一日の新患が10名程度、旧患が15名程度なので、日本なら2名で十分です。

入院は大体15~20名くらい。

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これなら日本なら大学病院でも2名の外来医師と彼らが診察後に入院も診る。

 

ところがこちらでは、外来に4名(患者に医師指名権なし)、入院に医師5~6名で当たります。ところが、rheumatologyには約30名程度の医師と、超音波担当、BIOMETRY担当、看護師がいます。

 

なので、診療している姿を一度も見ていないDrがいっぱいいます。

彼らは何をしているか。。。 研究をしているのです。

 

教授以外は、自分のデスクがある人はほとんどが基礎研究の部門の中にあります。

なのでよくPCとにらめっこしている姿を実験室で見ます。

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とはいえ、実験をしている姿を見たことはほとんどありません。

私がいない時間に一人でやっているか、もしくは結果から論文をまとめるところのみに役割分担をしているのか。 とにかく日本のように一から十までなにまで、自分がしないといけない雰囲気は全く感じません。

 

研究にもPhDやその学生が10名以上います。彼らは実験のプロです。

いっぱい手技を教わっています。

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リウマチ医にとっては、

一般診療は少なくてもAKHのような巨大組織では、診療よりもデータ収集の意味合いが強く、日本の3~4倍専門職種に助けられて、金銭的にも余裕をもって行うことができます。

 

さらに一日の半分程度は、自分の研究に時間を割くことができます。実際の手技などについてはそれも専門職種がいるので、ずっと手を動かす必要のあるものではなさそうです。 ましてや土日は基本的にフリー。

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論文という結果を出しさえすれば、比較的生きやすい。日本よりは恵まれた環境にいることだけは間違いありません。しかしもちろん苦労もしています。

若い医師などは日本と同様に搾取にあっています。でも上がっていけばだんだん自分の時間が取れるようになる。

 

www.orthopaedicrheumatologist.com

 

そういう意味でも結果を出すためにみんな時間を使っています。

あるものは基礎研究、あるものは臨床研究、、、、

 

私は8時や9時まで研修のみで残っていないのでわかりませんが、

こちらではDrは残っているのでしょうか?

日本では8時9時に帰ったら、早いな(仕事してる?)といわれます。

 

 

くわばらくわばら・・・

 

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システムの違い

 

システムの違いも書いてきました。

 

www.orthopaedicrheumatologist.com

 

 

 

www.orthopaedicrheumatologist.com

 

 

最終的に、2年前に電子カルテに移行したというAKHのリウマチ科ですが、はじめは私は日本の電子カルテの悪い部分の反面として、紙カルテの良さに目を奪われていました。しかし、今はどっちでもいいと思っています。

こちらの電子カルテといいますが、日本のようにすべてが電子化されているわけではないのです。むしろ紙カルテをPDFにして取り込んでいるだけ・・・・・

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採血は紙ベースのPDFを探してみる。。

投薬は手書きなので、毎回書き直さないと残らない。当然縦断的にシステムとしてみることができないので、いつからどういう理由で変わったかがわからない。

 

オーストリアのシステムで良いところと確実に言えるのは、当日の診察カルテを印刷して本人に渡すことです。

日本のように患者が自分に都合の悪いことが起きたとき、カルテ開示を求めるようなことはありません。医師を疑ってかかるという意識は日本特有です。

 

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 社会保険システムについては、

正直もう少し情報が欲しいです。

報酬が何に基づいて支払われるのか?なぜ他のところで受けた検査でも結果をそのまま書いてるままに受け付けるのか?なぜ検査本体を見ないで、サマリーだけで診療が進められるのか?など  おそらく金銭に絡む問題があると思っています。

 

これらはなかなか聞きにくいことなので、これからの課題でしょうか?

 

もう一つは論文のAuthorshipについても聞きたいと思っています。

常々日本のえらいさんの便乗して知らん顔がへきへきとしています。

 

働かざる者食うべからず。

貢献無き者載るべからず。 

 

はたしてこの国では公平なAuthorshipがとられているのでしょうか?

論文への圧力は日本以上に感じるので、興味が尽きません。笑

 

では。

 

 

最安の海外送金を実際に実行しましたーなんとレートも含めて0.8%の手数料で外貨に変身ー

管理人です。以前に海外送金の手数料について述べました。

実際に行いましたので報告します。

 

 

www.orthopaedicrheumatologist.com

 

海外の自分口座への送金を下記サービスで行いました。

 

transferwise.com

 

実際の画面です。

 

 

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為替レートは

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ということは、

あっても0.07円/€ (0.07/130.8 --->ほとんどないということ)

 

で送金手数料が794 yen.

794 / 99206=0.8%!!!

 

先週、クレジットカードで買い物をした際、

135.26円で決済されてました。この日のレートは131.6円でした。

   --->2.7%もかけれらている・・・・

 

モンクレールのダウンを買ったので、どうしても現金の用意がなく、クレジットカードを使用したのですが、いかにタイムラグがないとはいえ、ひどすぎます。

2.7%で回る商品がいかに難しいか・・・

 

www.orthopaedicrheumatologist.com

 

知っているだけに泣きそうになります。

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小さな成功体験がいかに大事かをあふれんばかりのサビキ釣りの例えから再確認した

 

寒波に見舞われているヨーロッパだが、これも今週まで。

来週からは一気に最高気温が「+プラス」になる。

 

春が待ち遠しい毎日なのであるが、そういえば、、、、と

なぜ学校では学期に分かれているのか?とふと疑問に沸いた。

 

日本では2000年代に3学期制から2学期制になり、今はまた3学期制に戻すところが多い。というか、なぜ休みがあるのであろう??

 

 

「夏が暑すぎるから学校を休みにしている。」という、以前の発想はもう通用しない。私が子供のころは親からそんな説明を聞いた。

しかし現代ではむしろ夏の暑い時期に学校の冷房にあたっている方が、安心なくらいだ。食中毒についても、学校の方が一応安心である。また2学期制から3学期制に戻すのに、テストの数が減ってしまって、子供が遊ぶからというのがあるようだが、これはナンセンスだ。

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正直、テストは適宜すればいいのである。

たとえばMonthlyテストのようにして、定期的に新しく習ったことを対象に行う。

 

 

とはいえ、私も中高時代に、3学期制で、

宿題考査 → 中間考査 → 期末考査 × 3学期 

 

= 年間 9回テスト

 

正直、

何とかしてくれ~~~って思ってました。

おちおち部活の時間をとることもできません。

 

 

 

 

 

でも今になって思うんです。

人生ずっと勉強なら、ゆっくりでもちょっとずつ進んだ方が楽なのでは?と

 

学生時代は、試験前日の徹夜などかなり体に悪いことまでしました。

親も徹夜してでも勉強すると、喜んでいた(!)ものです。

 

 

 

ところが、どんな仕事でも自分の範囲をいつまでも小さくまとめて繰り返しているだけでは、成長がありませんし、気が付くと後進に飲まれてしまいます。

そうずっと新たなことを身に着け続けないといけないのです。

私はこれを体で理解するのに約40年かかりました。

  

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とある教育サイトからの転載

 

ならば、どのように知識と経験が積もっていくのかのプロセスを知る必要があります。

 

以下はただの例え話なので読み飛ばしてください。

 

 

例えば、将来は芸術で生計を立てるとしましょう。

そのための学校がよいです。年単位での時間を割いて、勉強にしているのです。

 

もちろん常に授業もありますが、それらをまとめた課題が渡されます。すなわち実践があるのです。そしてその成果が評価される。そして次のレベルに進む。レベルというのは私のような芸術を理解しない人間が言葉にしては間違いかもしれません。より深い理解と考察と表現を得ていく。。。という感じなのでしょうか?

 

つまりある一定量のインプットがあるたびに必ずアウトプットがあって、身に刷り込む。足りなければ復習する。このプロセスを繰り返す中で考え抜いて、表面から見えない何らかの真理的なものを自身が理解した時が、次に進むときとなります。

 

 

人間にはお腹いっぱいになる時があるように、ある程度たまったら消化しないと次に進めないのです。

 

 

 

 

 

そういう意味ではなぜ3学期制なのか?

 

アメリカでは夏休みとクリスマスホリデーなど合わせて、1年のうち4か月が休みのようです。

wedge.ismedia.jp

 

 

夏は6月から9月初めまで休み・・・・・*1

 

 

とはいえ、大学に入ってからが地獄なようです。

 

毎日夜まで課題を続ける。夜のカップ麺と共に生きる・・・そういうもんらしいです。

日本では逆に大学に入ってからパラダイスですよね。

そういう私も大学からようやく楽しくなりました。というか遊びました。

授業もあんまりでず、部活ばかりやっていました。

 

 

 

日本は大学を終えてからが地獄の再開。

 

なので学期はなくても、定期的な小さな休みと、小テストを繰り返してほしかったと今になって思います。

 

 

 

 

ところで、なぜこう思ったかですが。。。

自分はこれで丸2カ月間、ウィーンにおります。

一般の留学と異なるところは、免許がないから実践ができないのです。

 

つまり、2カ月間で結構多くの物事を見ました。もちろんまだまだ多くの未見のものがありますが、表面上見えることの奥にあると考えています。なのでそれらを得るためには、どうすればいいのか考えていました。

 

釣りに例えますと、今はサビキ釣りなんです。

入れ食い(もちろん日本でないので、すべて今しか手に入らない獲物です)なのですが、もう少し大物や違う釣り物も見ないと、真に釣りに来たことになりません。

したがって、サビキで釣れすぎてクーラーがいっぱいなのですが、料理する時間と機会が(実践)ないため、食材がたまる一方なのです。本来はここらで一度まとめて下ごしらえして、一部は人にあげたり、冷凍したりしないといけません。魚なら。

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あと一カ月、このまま材料をとりあえず増やすのか、別の仕掛にして別の獲物を狙うのかなど、この留学に合わせた目的を再確認しないといけないと思いました。

 

なので自身の中での確認作業・プロセスを必要としてことに気がつき、テストがもっと気軽にできるようにした方がいいと思った次第です。

 

 

*1:+_+