リウマチ外科医の徒然草

より良く生きるための抜け穴探しのゆる~いブログ

年金2000万円問題は人生の生き方を見直す機会となり、未来にはきっと称賛される文書になるであろう

年金と老後資産の件で世間はもちきりですね。

 

投資関連のブログ回遊をされている皆さんには、ある意味当然のことだったと思うのです。老後資金に年金があてにならないことなんて。

 

 

退職までに2000万円の貯蓄が必要とあります。

逆にこれっぽちで何とかなるのでしょうか?

 

生活の実態は発表の通りなのか?

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あるニュース番組のわかりやすいグラフ

 

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年代と職歴により、年金の額は違うのだが、おおむねのところということ。

 

20歳から60歳まで40年間、国内で被雇用者として働き続けてきたモデルの場合といえる。

 

制度設計自体が、海外生活など、個人個人が多様化している現在の世界情勢と世界標準には全くそぐわないのである。そのことは置いておいても、60代のご夫婦(今の時代なら現役ど真ん中世代!!)の衣食住が11万円/月なのである。

 

医療費の7万円もはっきり言うと、全然足りない。

高齢になればなるほど、病気の治療費はかさむし、体力の低下から自分でできることが少なくなり、自宅のことや自分のことを外注せざるを得なくなる(これがいわゆる介護ね)

 

 

気になる方は

「年金」「2000万」と検索すればいろいろとヒットするであろう。

 

実際には5000万円あっても、余裕を持って生活するのは不安が残るのである。

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この報告書は政府が握りつぶしたが、得るものはある

 

国会では会期末で、来月に迫る参議院選挙の方が、この報告書よりも大事な問題になっている。

 

はっきり言って相手にされていない。

 

でも、私はそれでいいと思う。

 

この報告書の数字を読み解くにあたっては、

個人個人の置かれた立ち位置により、視界が違い、メッセージが異なるからだ。

 

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見える景色は人により意味が異なる

 

 

とある記事からの転載であるが、

 

今回の報告書では、老後資金準備のためにiDeCoとつみたてNISAの2つのツールが説明されている。何のことはない、実はこの報告書は、iDeCoとつみたてNISAの口座数や稼働数を上げるためのものなのだ。つまり、金融庁には、iDeCoの加入者が年金加入者の1%でしかない実態を改善し、つみたてNISAの稼働を上げ、そして長期・積立・分散投資を浸透させることで、株式市場への資金流入を安定化させ、資産運用マーケットを整備する思惑があるのだ。

 

 

 

今回の報告書は、もともとは政府自体が、年金の破綻を知っていて、自分でためるよう自分で動くよう、警鐘を鳴らすためのものだったのだ。

 

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立場により異なる景色

 

△投資の「と」も知らない人たち

 

これまで必死にためてきたまじめな人たちも含まれるし、逆に何も考えず消費してきた人もいるであろう。 ただ、彼らが唯一頼れた年金制度は、GPIFの10兆円程度の損失も含めてすでに吹っ飛んでいる。

 

支給額も、この失われた20年の間のため、

本邦の経済成長率97%と比して、欧米では300~400%であったことを考えてください。

 

彼らの視点からすると、われわれ日本人の収入は1/4にへったようにみえるのです。

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 インフレによる額面の目減りも激しいです。

 

なので、どれだけ年金額が平均月21万円といっても、本来は今頃4倍の84万円でないといけなかったのが、これだけになったということです。

 

まじめに投資リスク < 預金の安全性  と思っていた人たりは、頭の柔軟性が足りなかったと反省しないといけません。

 

目の前にあることを、信じられない人もかわいそうですが、疑う能力がない人もかわいそうです。

 

 

なにも罪のない人たちの未来は、経済成長のストップとアベノミクスによって、完全に瓦解したということを、素直に認めてください。

そのための今回の2000万円の報告書です。これでも優しく書いているのです。

 

まあ、いまさらiDeCoやNISAではとても余裕のある生活には届かないかもしれませんがね。リスクヘッジの方法を、汗を流しながら学んだ方がいいです。

罪のない=自分で自分のことをしなかった ですよ。

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 △投資を知りつつ進んできた人たちには

 

 

今回の2000万円は別にわかっていたことです。

GPIFのことなど、腹立たしい限りです。しかし被雇用者が強制的に徴収されてきた厚生保険料は、ある意味飼いならされて、痛みを感じにくくなっています。

 

自分で事業をしていたら、身を切る痛みでしょう。

 

やはり可能な限りガードを固めて・・・・

 

 

 

そうは言いたくないです。私は。

 

この20年、経済成長のストップにより、われわれ日本人は、物質的、精神的な豊かさを享受する権利を失ってきました。

 

若者は、職場で飲み会に行くくらいなら、自宅に帰って自炊。お金がないから。将来は不安だから、できるだけ早くに結婚する。または自分一人のことで精いっぱいだから、結婚はできない。子供なんて作っている場合ではない。

 

それが何も考えなくてもいい、生活保護という方法もありますが、

それは特に理由がないのならば、人生という単位での俯瞰からすると、とても残念なことです。

 

人生は何のためにあるのか?豊かさは何なのか?

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投資をしてきて、経済的に逃げ切りが図れそうな方たちでも、いやむしろ成功者ほどいつも考えていることではないでしょうか?

 

 

友人や家族、社会活動、これらにはすべからくお金がかかります。

お金を守るためにこれらを切り捨てることも、未来の切り売りなのです。

 

 

投資を続けつつ、周囲にいる人たちで経済リテラシーの低い人たちを救うという行動を、成功者たちには続けてもらいたいものだと切に願います。

 

 

 

小生は、

たぱぞうさんのブログの信奉者です。

 

www.americakabu.com

 

 

小生が目指す億り人とセミリタイアには

追加投資年間200万が必要とされています。

 

ちなみに金融庁の報告書に沿って、20歳から60歳までで2000万ためるには、月に4万円(年間40万円)必要です。

 

昨年の自分がどういう資産運用をしてきたか、見直しを行いました。

200万円の追加投資ができているのか?

 

金融資産は270万円増えていました(トランプショックを受けた後の価値で)。

総資産の増分が210万程度だったので、おそらく現金収入をすべて投入した+60万円現金から金融に移しただけでしょう。

 

全然ダメですね。

支出がややかさんでいるのと、収入も増やす努力が必要ですね。

 

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専門医という資格は誰のためのものなのか? ひと回りしたら無用の長物と感じた

管理人です。

 

ようやくですが、すったもんだの末に

日本専門医機構認定の「リハビリテーション専門医」の更新手続きが終わり、認定証が送付されてきました。

 

 

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各認定学会の理事長と専門医機構の理事長の連名で発行されています。

いったい誰が責任者なのでしょうか?

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昔は専門医の称号は自分のマイルストーンだと思っていた

 

まだ自分では若手だと思っていますが、実際にはそろそろおっさんになってきています。新しい専攻医にお小言を言っている自分をもしも客観視できるとしたら、おそらく完全なおっっさん上司でしょうね。

 

 

医師は誰もが感じるところだと思いますが、

若い時には、経験もない、自信もない、技術もない。それを虚勢を張って、最前線で医療を行います。

 

だから、多くの若手医師は、本当は恐怖心と戦いながら診察にあたっているわけです。そんな自分を箔付けしてくれるもの

私にとっての専門医は虚勢を張るための道具でした。

 

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逆に患者さん方から自分がどう見られているかを想像すると、明確にわかります。

 

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患者さんの立場からすると、当然ですが。

 

 

間違えることなく、痛いことをせず、パパっと診断して、完璧に迅速に症状と取ってくれる医者がいいんです。

 

 

 

私も仕事なのか、友人や知り合いから頻繁にメールやLINEが入ります。

 

「けがをしたんだけど、南部でいい医者知らない?」

こんなのがしょっちゅうです。

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 評判のいい医者にかかったら、まあ大丈夫だろうと。

 

 

今でもたまに言われます。

「先生は何年目でしょうか?」

「先生が手術をされるのでしょうか?」

 

 

 

 それに効く特効薬 = 専門医の称号  

だったのです。

 

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専門医はとるだけならば難しくないし、持っているから実力のある医者とは言えない

 

小生は自分の成長のマイルストーンのように、関連の専門医を多数取得してきました。

 

 

でも、こんなことに気が付くようになってきました。

 

専門医を持っているからって実力とは全く無縁なんです。

 

だって、専門医試験は、講義を聞いた回数と、資格試験を通ればもらえるんですから。

実力とは無縁に決まります。

 

 

選抜試験ではなく、資格試験。つまり通るようにやっているのです。

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大学受験なら、受験者の中の勝者が選ばれます。

専門医試験は、大体90%前後が通るように合否が出ます。

 

 

どちらのレベルが高いか、だれでもわかりますよね。

 

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また、専門医資格というのの裏側にも気が付くようになりました。

 

単位申請、専門医申請料、更新料などが学会の収入の大部分を占める。

 

学会は専門をもっと認定して、運営資金を獲得したいのが本音です。

退任したとある教授の行動から知ることができました。

 

 

 

むしろ、学会はお金を稼ぐために、どんどん講習会をして、どんどん認定してお金を稼ぎたいのです。

 

これに目を付けたのが専門医機構です。

国のお墨付きをもらっておいて、

各学会に認定に係る雑務をすべて丸投げし、事務的なことなど自分たちはせずにピンハネすることを思いつきます。

 

 

認定料は、専門医機構に入る。認定は自分たちでするから。

認定の雑務は学会がする。機構は詳細何もわからないから。

権限の問題です。役所らしいですね笑

 

 

お題目としては、

「学会に任せておくと、地方の専門医偏在を解消できないから、国の管轄にして、強制的に地方に配置をするために新専門医制度は作られた。」

 

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話がそれました。

 

 

 

小生は結局、専門医資格を4つ取り、どれも指導医になったため、5年ごとの更新は息つく暇がないほど頻繁にやってきて、お金が出ていきます。。。

 

 

でも、専門医を持っているからといって、決して最先端のレベルで治療ができるわけはない。

一番初めに挙げたリハビリテーション専門医でも、脳卒中などの細かいことはさすがにわかりません。試験をパスしたにすぎません。

 

私は自分よりはるかに上のレベルの人間が多数いることを知っているし、簡単な症例では治療できても、複雑な症例では手に負えないのが現状です。

 

 

 

 

あえて言います。

 

 

専門医を持っていることは、「風邪などのありふれた病気をある程度間違わずできる」ということを意味するだけなのです。

 

 

何のために専門医を取ってきたのか?

報酬もなく、維持するメリットがない。。。そう思うようになりました。

 

 

専門医という資格は、患者さんのためにも、取得する医師のためにもならない無用の長物であると断言できます。

 

 

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厚生労働省はさらに余計なこともやってます

 

 

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 >医療法の改正により、ホームページなどは「広告その他の表示」として扱われることとなり、機構専門医としての表示は院内表示、名刺に限られることとなりますので・・・・

 

 

ん??

 

 

 

 

専門医の称号は、「○○美容外科」や電車・バスのクリニックの広告と同じ

客集めの道具として認識されているのです。

 

 

 

また、昨今の働き方改革を逆手に取り、厚生労働省は各都道府県の若手の入門数を制限することとしました。(シーリングという名前で現場では知られています)

 

 

 

地方部に医療関連職を強制配置するために、都市部の門戸を狭める。

私の県では15名で頭打ちになることとなりました。

 

1年で15名しか、整形外科の新たな専門家を増やすことはできない。

 

 

 

専門医を持つことには意味は全くないのに、それを人質にして、新たに未来を夢見ながら研修を開始する若い人たちの働く場所を、田舎に移すことを強制する。

 

 

強制労働。・・・・*1

 

 

やっぱりあほらしいです。。。専門医は無用の長物。まちがいない

 

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*1:+_+

人工指関節の再置換術を何度か経験して見えてきた極意 その1

管理人です。

今日は本業についてです。

 

 

最近のところ、小生は可能な限りの指関節の機能温存を目指しています。

シリコンインプラントを用いたしゅじゅつは、痛みもなく本人の満足度も高いのですが、やはりスペーサーですので、解剖学的な動きの再現はできないため、なんだかぼちぼちの結果となるのではないかと思っています。

 

時にはもしかすると、やや限界線を越えた症例を含んでいたのか、反省すべき症例もありますし、小生の経験不足から「もっとここもチェックポイントだったんだ」と反省することもあります。

 

人工MP関節の特に表面置換型についての知見をいくつか得ました。

 

それらを備忘録替わりに記載させてもらいます。

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チェックポイント① 骨切りの高さ

 

多くの術者が、関節面の形状と短縮量、伸筋腱脱臼の位置については見ていると思います。関節面がきれいならば、できれば人工物置換を避ける。

 

破壊が強いならば仕方なく、、、、人工物です。

 

最も大事なところですが、人工関節置換時の作図では、

どの位置にどの高さに人工物を入れるのか?

が重要です。初心者はここがまずわからない。

 

 

骨破壊だけで短縮がない症例では、ほぼin situで置換できるので、ほとんど苦労はないのですが、多くの症例ではかなりの短縮をともなうでしょう。

 

MP関節掌側脱臼の末の、指の短縮ですが、人工関節置換するときには脱臼を整復する必要がある、すなわち

 

今ある基節骨を中手骨の先っちょにもどせるか?

ということです。

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この際一番簡単の方法は、短縮している分だけ中手骨を切除する

です。作図上は、基節骨と重なって見えるところの中手骨はすべて切除して、その高さにインプラントを設置する。です。

 

術前の指の位置は、ある意味その時点で軟部組織のバランスが取れています

なので、その位置まで骨切りを行い人工関節を設置することは、軟部組織の観点から理にかなっており、最も術者に安定した結果を約束します。

 

シリコンインプラント使用の人工関節では設置位置をそのようにして決定します。教科書にも書いてあります。

 

 

 

しかしながらこの高さは表面置換型インプラントには受け入れがたい高さになります。というのも、内在筋腱のほぼ起始部まで短縮した場合、骨切り位置がMP関節側副靭帯の付着部よりはるかに近位になります。 おそらく8ミリはたりないかと。

 

表面置換型人工関節は、設置の高さを0.5ミリ単位で決める必要があるので、8ミリなんてのは言語道断です。

 

すなわち、チェックポイントは術前に基節骨を引っ張って、遠位にどれだけ引き出せるのかを見ること です。

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軟部の可塑性を見ていることになりますが、関節包はともかく、内在筋腱の柔軟性を確認することと等しいです。 内在筋は尺側は通常切離しますが、橈側はそのまま使います。(足の関節温存では両側切りっぱなし!うらやましい)

 

 

だから、これが固いとどれだけ頑張って他の軟部組織を解離しても表面置換の可能な高さにはならなさそうだなと思います。

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チェックポイント② 屈筋腱の走行

 

術前計画に伸筋腱の脱臼の有無を確認する旨は書きました。

 

伸筋腱は矢状策再建や腱固定など、あらゆる方法をもちいてMP関節の中央に戻す必要があります。

 

でないと、容易に中手骨間に脱臼してしまって、MP関節の屈筋として働き、大きく機能を損なうことになります。

 

小生も以前、矢状索再建でのバランス維持にこだわっていた時期があって、その時期の症例の再置換術を先日することになりました。見事にRAの活動性が悪化した時にEIPとEDC両方があっけなく滑っておちました。

 

 

 

でもどなたか屈筋腱を確認している方はいますか?

 

私は皆さんと同様、屈筋腱は見てきませんでした。でも、それが原因で術後に脱臼したとしか思えない症例に遭遇しました。

 

示指の表面置換なのですが、一度術後に脱臼して再置換を行いました。

脱臼症例なので、思いっきり軟部組織の再建、解離、すべてのことを行いました。

術後リハビリテーションも最善を尽くしました。

5ヵ月まで尺側偏位矯正装具を装着。。。  これでもか、、、と。

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なのに、6か月を過ぎたある日、再々脱臼をしてしまったのです。

徐々に基節骨アンカーが尺側へひかれていくのはわかったいたのですが、、無念。

 

長くなってきたので、

この続きは、次回その2でお話しします。

虫の目がやっぱり面白い オタクのススメ 地域包括ケアの鳥の目は面白くない

管理人です。

学会シーズンが一段落し、臨床に戻っていました。

 

 

今日は休日に ”自らの意思”で勉強会に来ております。

日医かかりつけ医医機能研修制度 応用研修会。。。噛みそうな題名ですが、訪問リハビリテーションの算定料の研修と絡むので、将来的な布石の1つとして来ました。

 

 

というか、参加者の年齢層の高いこと!!

私なんか会場で若い方から5本の指に入りそうな感じです。

 

会場には80歳くらいの人までいる。。。

 

80歳の人が現在70歳くらいの年代の介護サービスについて知る必要があるのか??

 

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多くは60歳前後の現在地域医療を支える(勝ち組)の開業医さんたちが中心です。

大事な日曜日をつぶして、研修を受ける姿勢には頭が下がります。

 

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鳥の目としての地域包括ケアへの取り組みは。。

 

日本においては超高齢社会の世界でも先進国です。

中国が一人っ子政策の影響で、追随して15年ほど遅れてやってくる見込みです。

 

 

2025年には、団塊の世代が75歳以上になります。

ここから日本は、ある意味、生産人口としての時代を終えた人たちのQOLを支えるため、もしかして100歳前くらいまで一方的に支払いを続ける必要があります

 

この世代は、もともと年金も十分にもらって(支払金額<<支給金額)余裕のある年代の人たちです。

 

2040年がピークに達します。彼らが死亡していくこのころには終末期の医療費、それまでの介護費用の支払い、、、

 

2025年から2040年までが、社会保障費の面からみると、暗黒の15年、もっともきびしい時代になるようです。これはとっくに国もわかっていて、体勢を整えてきた。それが地域包括支援センターなどです。

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国はとっくにさじを投げています

 

 こう言っています。

公助 → 互助・共助・自助   

参加者が積極的に・主体的に

末端が自主的に活動して、その仕組みを広げていく

 

 

管理はしたいが能力はない。ようやく国は気づきましたか。

結局、現在あるインフラの力を借りないとできないのです。

システムの決定や構築も役所はしないようです。

 

 

 

 

 

会場には、勉強の場として、といいながら昼下がり、多くの方が船をこいでいます。おそらく必須研修や、診療報酬上逃げられない研修会なのでしょう。

 

私の前のかたも、後ろに傾いて、頭頂部が笑 私の正面に。。

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介護は医療ではないことをわかったうえで進まないとドツボにはまります

 

今後の暗黒の15年に向けて、医療と介護の連携を盛んにすすめてきています。

では、介護は十分な臨床経験を積んでいる、有資格者でメンバーが構成されているわけではないです。そんなことをしたら高くついて仕方ないので、経営の観点からも真っ白な人に業務をあてるのが正解となっています。

 

じゃあ、提供されるものは 医療? なのでしょうか?

医療と介護がシームレスになんてなれるのでしょうか?

 

上記疑問がわきます。

 

 

 

この疑問を解決してくれたのが、私の同僚です。

 

この同僚、少し前まで厚生労働省にいたのです。

 

彼曰く、

 

介護=サービス でしょ?

 

介護はサービス業、商売ですよ。 と。

 

腑に落ちました。

 

 

国は、暗黒時代の週末を、商業に託すという決断をしたのだとわかりました。

この目線は、虫の目で、やれどこどこの取り組みがすばらしいとか、サービス提供の理念だとか、そういう大事だけど全体には響かないところの議論ではなく、

 

鳥の目でみたこれからの介護とのかかわり方です。

 

俯瞰してみると、国は ”介護報酬” という形で、介護分野に投入できる総資金の量を決定できる権利を有しています。

ということは、商業に落とし込んでしまって、内部で競争してもらって、適宜自助努力で良いものを提供してくださいねと。

 

リハビリテーションも介護でやってくださいねと。

 

 

介護リハの質の良しあしとか、私はある程度こだわっていましたが、国はそこに興味がないのだなと。業界の方は、限られた報酬からできるだけ頑張ることを要求されます。

価格は、市場が決めるのではなく、国が決める。。。。 不当競争が予想されます。

企業も参入してきています。  あわわ。。

 

 

もう一度書きます。

 

介護 = サービス ≒ 商売 です。

 

こんなことに気づかしてくれる講義は、

全く面白くないですが、大事な講義です。総論は重要ですね。

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虫の目はのめりこむほど面白い

 

 逆に、虫の目ではニッチになればなるほど面白いです。

 

だって、事業的に成立するかどうかではなく、自分が面白いかどうか が判断基準になるからです。

国が何を言おうが、どうしようが、自分の信じることだけを正義にしていい。

これがおも白いんです。

 

オタクってそんなもんですよね?

AKBのファンやイチローの熱狂的ファンは、他人に何と言われようが、自分が楽しいから追っかけているはずです。

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私の場合、 釣り は仕事にならないので、

リウマチ外科医であることになります。特に手外科

 

この分野はたぶんメインでやっている人は全国でも50~100人しかいません。

なのでどの学会でも端っこの会場でしか話せませんが、集まったメンバーはいつもの顔なんです。あまりにマニアな分野なので、ディスカッションでは専門用語が飛び交います。

知らない方にとっては、念仏にしか聞こえないと思います。

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いま医療業界も多様性が出てきていて、何でもできるようで何にもできない医師が増えてきていますし、彼らを国は望んでいます。制度で何とでも変えられるし、コントロールできると思っています。

 

 

たとえば、政府は

 

「働き方改革」を医師には悪いように悪用しました。

www.medwatch.jp

 

研修医や高度技能の獲得を目指す医師を対象に「時間外労働を年間1860時間以下」まで認める特例も用意されています。

 

 

国は医師を殺したいようですね。

 

という表面的なことではなく、

これに専門医など医師の働く地域の強制変更を絡めたのです。

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新規研修医のシーリングは憲法違反では?

 

国は、働き方改革を5年後に達成するために、

残業時間を5年までに達成しないと、刑事罰対象にすると。

そのためには、都道府県単位での医師総数をコントロールする必要がある。

(田舎の病院では医師がいないから残業が減らないと決めつけ)

 

各都道府県の医師数を開業医と勤務医足して計算(5年後どうなっているかわからないから)し、

ブラックボックスの計算式に投入。

 

都道府県単位の各科の医師数の定数を決定!

 

 

この定数から、現在の医師数を引き算し、

もともと医師の多い府県では、

新たな医師の研修を頭打ちにする(シーリング)とのことです。

 

福岡県や和歌山県なども多くないのに、計算上?充足している?らしく

わが地域でも

 

整形外科医の新規研修は一年で6名までとなる見込みらしいです。大学病院はいくつかあるので、、、、一か所数名。これでは新人研修はもちません。。。

 

ん? 新しい医師が入らなかったら、われわれの残業時間は増えるのではないのか?

 

人が多い科に入りたかったら、足りない県で研修しなさい!

それでも難しければ、人が足りない(定数の余っている)科になりなさい。

 

医師も人格です。どこで働こうと、何科になろうと自由のはずです。

働き方改革を悪用して憲法違反ではないでしょうか?

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おっと、

そんなことからかかわりなく、自分の楽しいことを継続できる。

そんな虫の目は面白いのではないでしょうか?