リウマチ外科医の徒然草

より良く生きるための抜け穴探しのゆる~いブログ

日本と海外の社会保険の違いによる受診システムの違い

管理人です。

海外といってもオーストリアしか行ったことがないので、

正しいかどうかがはっきりといえないのですが、

今身近に感じる所感を書きたいと思います。

 

 

海外でもアクセス制限はあるもののかわらない

私が行ったのはいわゆる「大学病院」です。基本的には重症の患者を見るようにできています。

So, the hospital I visited is basically a university hospital, which is configulated to meet patients with severe diseases.

 

ところが、くくりが「専門医」なので

予約を特別にとるか、「一般医」からの紹介が必要です。

 

受付でe-cardか私的な保険の証明書を出して、

受診が終わったら、後日家へ請求書が送られてくる。

「訂正」 e-cardを持っている人は基本無料のようです

ただ、毎月の給与から引かれている額が比較的高額のようです。

 

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でも意外と見ている患者は普通なんです。

一般内科医(general physician)が見た患者のうち、

必要があればreferredに来る。

 

 

やっぱり、専門医の受診の「値段」が高いのではないだろうか?

The cost of expert's exam might be higher than it of general physicians.

 

 フリーアクセスの日本とは異なり、

ゲートキーパー役がいることになります。

Hence, there's a so called 'gatekeeper' before consulting  with the Experts.

 

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AKH: 

Allgemeines Krankenhaus der Stadt Wien - Medizinischer Universitätscampus - AKH Wien - AKH Wien

 

1773床あるらしいです。

ヨーロッパ有数のベッド数とのこと

 

 

 

 

そして基本的には、それまでに検査などが一通り行われているので、

追加の検査はなしに結果と本人の診察から、正解?(診断)を下すというところまでが仕事のことや、それまで調子が良かった患者が悪化した際に予約がとられて投薬変更などを請われるようです。

 

 

とはいえ患者は意外と日本でも「あるある」な感じなんです。

 

投薬内容の文化が違うので一概に比較はできないですが、

一般医の処方後、こうした方がいいよとか、普段の生活に気をつけなさいとか。

 

 

あ、でも最も違うところは、

日本なら明らかに住所不定みたいな人が大学病院に受診したりするのですが、

(誤解を恐れないように付け加えるならば、明らかに1週間ほどお風呂も入っていないし、洋服も変えていないような状態)

 

ちらではそういう患者さんを全く見ません。

誰もがある程度着飾ったり、清潔でintelligenceの高い人ばかりです。

 

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Leiterの先生に聞いたら、

「誰でもこの病院を受診できる」というのですが、

 

おそらく保険の問題で来れる人しかこない

のでしょう!

「訂正」

生活保護的な制度があまりなく、そういう人はe-cardをもらえないので、

必然的に病院に来ないらしい。です

 

 

よく言うアメリカの社会保障問題も同様ではないでしょうか?

オバマケアの撤廃とか・・・

 

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日本の皆保険制度がいかに優れているか?って?

それが言いたいのではないのです。

 

 

 

日本の今の社会保障制度は危機に陥っています。

というのも、高額薬剤などや人工透析など

社会保障費で万人にばらまいていることが問題なのです。

 

 

受益者負担の原則が破綻していますので、

過剰供給から不公平が生じて、そして風穴があき、しぼんでしまいます。

 

 

 

投資をする人なら意味がよくわかると思います。

・虎穴に入らずんば虎子を得ず

・小損が怖くて預金だけになり、インフレで大損する

 

何もしない人は何も得ないのです!!

逆に言うと、何を出せるか考えたら、自分の居場所は定まるんですよね笑

 

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話が逸れました。

 

逆にオーストリアでは、保険に関しては受益者負担なので、

払った分しかもらえません。

 

私も住民票登録をしていますが(市民ってこと)、社会保険には加入させてもらえません。(税金を払ってないから)

自分が病気になったらどうするのか???

 

 

そう、あらかじめ日本で私費で入ってきた保険を使うのです。

 

 

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話は戻ります。

日本では税金を払っていなくっても、MAXIMUMの治療を受けられます。

いいことなのか、悪いことなのか、ここでは別問題なので控えます。

 

 

オーストリアでは保険が、自由の物(Private)もあると書きました。

 

ということは

必要なものを必要なだけ使える保険もあるということです。

 

この国では、

・MTXは30㎎/週まで使えます。 また10㎎錠の分1投与です。

・葉酸は、日本では10㎎(倍)までですが、15㎎までいけます。

・アザルフィジンは、通常3000㎎ 最大4000㎎まで使えます。

・リツキサンもアナキンラも使えます。

(ここが備忘録です)

 

 

すなわち、いいと思えるものは使えるということです。

 

 

日本の社会保障を立て直すには、いまのどこを改変しないといけないのか、

自分の既得権益ばかりを守ろうとするのではなく、考える必要がありそうです。