リウマチ外科医の徒然草

より良く生きるための抜け穴探しのゆる~いブログ

給与所得控除の続報 シュミレーションから知る 時間の使い方

管理人です。先日確定申告の話を書きました。

20万以上所得税が増えて、かつてない支払総額になっています。

 

www.orthopaedicrheumatologist.com

 

 

その理由を給与所得控除の減額であると書きました。

それについての続報です。

 

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実際のところ所得金額によってどれだけサラリーマンであることの恩恵を受けられるのか?

 

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横軸は収入金額です。

第1縦軸が給与控除の威力(%)、第2縦軸が控除額です。

 

現在は1000万以上の場合、220万円で頭打ちです。

 

このグラフを見れば、高所得者であるほど搾取されていて、逆に年収800万円程度までなら、ある意味等しく扱われているように見えます。

 

ここに累進課税を加味してみましょう。

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大阪府の子供二人で住民税も計算して、最終まで出してみました。

こっそりと復興特別所得税2.1%も加算しております。

 

 

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同じく横軸が収入金額です。

第2縦軸が手残りの%です。

 

 

年収1000万を超えるくらいから

手取り率が70%を切ります。

そしてここからの消費税8%がのしかかります。

 

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おっと、消費税を払うと自分の税率のあたりでは、

完全に5公5民です。

 

 

ここから家賃、水道光熱費、医療費・・・・・

考えただけでぞっとします。完全に年末調整でなされている方はご存じないことかもしれませんが、完全に国にやられています。

 

 

生活保護家庭では、月額24万程度になる計算ですので、年収300万くらい+医療費免除を得ることができます。

 

www.globalhort.org

 

年収300万の勤労所帯の手取りが77%なので、230万ほどで、そこから医療費を引く必要があります。ということはほぼ年収400万程度に値します。75%なのでちょうどですね。消費税は等しく皆にかかります。

 

ということは、残念ながら月額32万の額面の年収400万までの世帯では、生活保護が圧倒的にコスパ抜群、その後は働いた方が収入は増えます。

ここに年収と、かかる体力といいますか人的コストのデータがあれば、きっと最適解が出ます。

 

 

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 最も自分が効率よく生きる方法を求めて計算してきましたが、実際には、いろんな控除や子供の影響、不労所得の活用による低コスト化の収入などが入りますので、そう簡単にシュミレーションできません。

 

 

とはいえ、あるべき方向性は確実です。

 

 

 

収入金額が増えれば増えるほど、”手取り率はリニアに減少する” 

言い換えれば、いわゆる1200万円の壁を超えると稼いだ方が楽論は、私は根拠がないと思います。どちらかというと幸福論から来る気がします。

 

  • 税率が変わらない”分離課税”を頑張る
  • 収入と相殺できる手段を複数持つ
  • 税額控除は厳しい方法しかないので慎重に

 

 

真の働き方改革をここに据えて頑張ってみます。笑

 

勢いで相関曲線を作ってしまいました。

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2次曲線でほぼ正確に乗ります。

 

問題は2次の部分です。E-05とあるので、

 

仮に”百万円”収入を増やすとしましょう。

{(x+100)×(x+100)-x2} ×0.00001)×(-9)万円なので、

0.018x-0.9 万円が2次項の差です。9000円は無視してもよいかと。

1次項の差はそのまま約0.8なので、

 

200万から100万増やすなら0.018x:3.6万なので 76.4万くらい手取りが増えます。

 

800万からなら0.018x:14.4  65.6万手取りが増えます。

 

1200マンなら0.018x:21.6 58.4万 手取りが増えます。

 

1500マンなら 53万......

 

 

いやになってきました。

 

結論だけ大きく書きます。

 

(自分の年収)× 0.018+20(%)

 

収入を追加するために払った時間と意欲に対する効果が減弱するということ。

 

土日や夜間などに自分と家族のための時間を切り売って働いて費用を捻出するのはナンセンスです。あらためて

 

自分の限られた時間を何に使うのか。

大谷翔平みたいに、お金じゃないといえる年齢と才能ならともかく、一般人のわれわれは、人生の最終目的を「自分を含む周囲の人の幸せを構築する。」ことと置くならば、日銭を稼ぐよりも、未来への投資であったり、将来のリターンや、家族のための時間と労力、お金を使うのが一番いいですよね。

高配当株保有の大事なプリンシパル

先日備忘録となり得る記事を見ました。

www.americakabu.com

 

 米国高配当株の売り時はいくつかあります。

  • 減配した時、しそうな時
  • 配当余力に陰りが見えたとき
  • 業績が悪化した時

 中略

 ただし、いずれにしても高配当株の投資というのは個別株投資になります。つまり、投資難易度としてはETFや投信などよりも難しいということです。こういった企業業績を追うのが面倒、という場合には最初からVYMなどの高配当ETFを購入したほうが賢明でしょう。

 また、含み損を心配されていますが、高配当株投資は逆に含み損が出にくいです。配当はじりじりと積みあがります。例えば5%配当の株を10年持っていれば、税引き前で50%の利益が出ます。20年持っていれば100%、投資元本を回収できることになります。

 こうなってくると、いくら株価が下がっても「損のしようがない」体制を作ることができます。損益通算なども組み合わせて行うことで、効果的に節税もできるということです。

 

 

自分の考え方のマイニングになります。

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以前自分でシンガポール株のことを書きました。

 

www.orthopaedicrheumatologist.com

 

 

なるほどです。

毎年5%ずつつみあがることを前提としているので、仮に一時期負けが出ても、待つことで必ず勝ちに近づくことができる。負けにくい株。なるほどです。

 

 

そうすると、シンガポール株は売買コストが高いことが残念なところですので、これ以上なかなか買い増しが難しいのですが、HSBCなどなら買うことがそんなに難しくありません。

 

今年に入ってからの株の乱高下で多少ならずとも私は影響を受けていますが、目先の事に惑わされないようにしないといけませんね。どうしても低金利で、リスクを取らないことのリスクが明らかな現在の世の中ですので、キャッシュポジションを低くしたくなるのですが、進んだら進んだで地獄の様相です。。。

 

 

 

 

 

そんな中で何を選べばいいのか、何をプリンシプルとして耐えていけばいいのかを指示してくれた気がします。

 

 

リウマチ外科医に未来はあるのか? ー時代の変化に取り残されるのか希少価値が出るのかー

管理人です。

久々に自分の専門分野について。

 

 

私はリウマチ医を自認していますが、ベースは整形外科医です。

一般的には海外でリウマチ医というと、Rheumatologistを意味し、それはリウマチ内科のことを言います。

どちらかというと免疫内科的な感じで、SLEや地中海熱など全身疾患の診察が占める部分が半分以上を占めます。

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それが生物学的製剤の登場で、関節リウマチ(海外では慢性他関節炎:Chronic Polyarthritis CPといわれます)の治療が以前より格段にしやすくなったことで、患者が増えたわけではないけど、リウマチ医にみてもらう患者の数が増えるという現象が起きています。患者が専門医に集中するという現象が起きました。

 

 

日本に限らずどの国でもリウマチ医の対象者は増加傾向にあります。

ましてや脊椎関節炎などの疾患概念が次第に増えていることから、日本においてこれまで頑張ってきた整形外科医も、最近はリウマチ診療を手放していく方向にあります。

 

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そうなんです。

整形外科系リウマチ医は絶滅危惧種といえ、

さらにどんどん減っているのです。

 

 

整形外科系リウマチ医の未来はどんなものなんでしょうか?

リウマチ患者さんが相手であれば、整形外科系であっても投薬は十分にできますし、生物学的製剤の使用も滞りなく行うことができます。薬物療法に関して問題ありません。

手術はもちろん、適応・タイミングを含めて、絶対に整形外科に分があります。

リハビリテーションも通常なら整形外科のほうが強いといえます。

 

 

ただ、整形外科全体のフィールドの広さから見たらリウマチは、絶対的に猫の額です。花形は脊椎やスポーツ医です。

 

整形外科医からすると、リウマチをしようとする人はどっちかというと変人です(笑)

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では、未来のリウマチ整形外科医はどうなっているのでしょうか?

未来像について考えてみました。

 

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このような患者は絶対的に減少していく傾向にあります。

すでにウィーンでは、長期罹患患者が少なくなっているのか、変形を有する患者はあまり見かけなくなっていました。ところが、日本に帰国して、同僚のリウマチ医に聞いてみたところ、次々に手術が必要なくらいの変形を有する、ADLを著しく害した患者が来院するとのことなのです。

 

 

ということは

やはり日本は生物学的製剤を含めた薬物療法が海外よりも弱いということです。どうしても関節破壊を生じる症例が、少なくないし、過去に悪かった患者さんや、中には整体師などにネグレクトを受けた人も結構います。

 

しかしそれでも、現在の治療方針の普及と、専門家へなるべく早く受診するという方向が拡大していることから、いずれ変形はネグレクト症例やがんなどの合併症で治療ができないなどだけになっていくことが予想されます。

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このようなことを考え合わせると、リウマチ外科医は時代の孤児になる可能性があります。一般の整形外科医に戻るのか、リウマチ内科にそのまま解脱するのか。この選択肢を自らに課すことが遠くない未来にありそうです。

 

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私はこんなことをこれまでは後輩たちに説明してきました。しかし、これからはいうことを変えないといけないです。

 

 

しかしこうも考えています。

 

AIがこれから登場すると、おそらく診断が第一に浸食されると思います。というのも、条件付け、パターン分けが容易だからです。もちろん非典型的なものなど難しい場合は医師の診断を要すると思いますが、総合診療医といわれる人たちが最も先に影響を受けると思っています。広く浅くでは、未来はないのです。病院の入り口にはまず、コンピュータ診断が並ぶ日は遠くないとおもっています。

 

そういう意味では、リウマチ内科も初期治療が容易になってしまうと、職にあぶれる可能性があります。というのも、初発の若い人では投薬はアルゴリズム通りで大丈夫だからです。リウマチ内科はハイレベルな症例のみ、医師の手を借りることになるでしょう。

 

そうなったときには、内科は経験豊かな人。外科は手術とその判断ができる人。

これしか残りません。

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となれば、これから人口が増える内科でトップを目指して頑張るか、もしくは希少価値の出る代わりに症例が減る外科で耐えるか。

 

 

とはいえ、何よりも患者さんの役に立つ、需要のある所に職があるでしょう。

リウマチ外科医の生き残りの話ですが、どの科でもいえることですよ。

 

放射線科や皮膚科は対岸の火事ではないはず。

すでにぽすとがへってるでしょ?  ではでは。

ノアの箱舟を沈めるのは同じ日本人であったことに驚愕を隠せない

私は知りませんでした。今日たまたまニュースで聞きました。

 

以前からスルガ銀行のやり口は知っていましたが、

こんな事件になっていたとは。。。

 

biz-journal.jp

 

放っておけば毎月100万を超す持ち出しが発生する中で、オーナーたちに残された時間は少ない。奪われた未来を取り戻すため、人生をかけた戦いが続いていく。

 

 

これはきつい。本当にきついです。

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この話を聞いて、こんなイメージがすぐ浮かびました。

吸えるだけ吸って(吸われた相手が死ぬことを承知の上)、支店ぐるみでグルになって、支店は表彰されていた!? らしい!まさに悪魔・・・

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もはや倫理観すらも売り渡したかと。悲しい気持ちになります。

日本の世の中はいったいどうなっているのでしょうか?もしかすると戦後のみんなが本当にきつかった時期に近い精神状態なのでしょうか?

 

 

 

日本経済はとっくに縮小トレンドに入り、かつての終身雇用も今は昔。今の現役世代は年金制度の破綻が目に見えていますので、自分の身を自分で守らないといけません。今管理職の世代が考えていることは、自分の逃げ切りばかり。自分を守るためなら何でもするし、逆に何もしないで楽できるよう、勝手に社会をゆがめています。 

 

自分の周りにも背任行為を続けている、ひどい上司が指折りいます。

どちらかというと、筋を通す仁義のある上司のほうがはるかに少ない傾向があります。

 

 

したがって、われわれの世代は自分を守るために、仕方なく何でも上司の命令を聞くわけではなく、自分の考えをもって、自分の権利と義務とスキルを十分に加味したうえで自分の人生の舵を切らないといけません。

 

 

そんなことは誰もがわかっているのですが、いざ会社を辞めて食っていくために、将来に備えての投資が必要不可欠!

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投資をしないとじんわりインフレとマイナス金利政策で、どんどん自分の貯蓄したものは目減りしていく。

いいかえると投資をして、動産に変えないと、自分のただ所持しているだけの財産は社会の成長・変革に追いつくことができず、腐ってしまう。そんなイメージでしょうか。

 

 

ところがここにも鬼が住んでいたというか、それが自分と同じ会社員ということが残念過ぎます。銀行員の仮面をかぶった吸血鬼。。。

 

 

ファイナンシャルリテラシーは、私もずっと勉強と続けていますが、大先輩たちのブログ、本、そして痛い経験を重ねながらで、何とかです。

 

 

 

投資という広い海への航海を勇気をもって決定したばかりの初心者を、まるでタカやワシが次々食っていくような現状には、涙が出ます。

ノアの箱舟が同じ人類によって沈められている。。。

 

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