リウマチ外科医の徒然草

より良く生きるための抜け穴探しのゆる~いブログ

本屋には人間の欲望があふれている

本屋さんって好きですか?

 私は、普段忙しくしていることもあるのですが

気枯れ(穢れ)てくると、神社か本屋に行くことにしています。

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気の補充に行くのです。時間が十分に取れれば神社がいいです。

でも、今日は用事があって本屋にしました。

 

本屋の棚を見れば人間がわかる!

本屋さんには、あまたあるいわゆる書かれた’本’が所狭しと並んでいて、

あるものは平積み、あるものは背表紙だけ。

あらゆる程度に、われわれに訴えかけてきます。

 

まず入ってすぐにあるのが、いわゆる自己啓発系。

・東大式の英語習得術

・すぐに人前でのプレゼンがうまくなる方法

・人生の大事なことは○○から学んだ

・部下を育てるスキル

 

などなど。いわゆるハウツー物ですね。

 

続いてあるのが、資格取得のための教本エリア。

そして、コミックのエリア。

 

趣味の教本エリア。

そしてエッセイや小説のエリア。

 

小説などは違うかもしれませんが。。

本屋さんの約2/3は、何かを得るための本でできています。

 

本というのは、古の、知識・知恵を後世に伝えるためにできたものです。

目指すところは情報の伝達です。

 

本屋さんにおいて、教本系が多いのも無理はないのかもしれません。

事実、私も本屋に行き、まだ自分が知らないことがこれだけあるのか知ることで、

自分の可能性を再認識できます。

 

最近の自分を顧みて、明日からこう変えよう、ああ変えよう。

これが本屋の最も、効能があるところです。

 

実際に本を買っても実は読み切って実行できてる人は少ないですよね笑

 

人間の欲望とはどこに向かうのか?

本屋で見られるハウツーもののうち、自己啓発系のものをみると、現代の人間の抱える本質的な問題を見ている気がします。

誰かより優れたい、もっと認められたい、もっとうまくなりたい。

 

それ自体は、人間を向上させる原動力となり、未来への牽引力です。

しかし、これらの欲望は人間同士の争いのもとです。

 

誰もが勝者にはなり得ないのです。

 

われわれは知ってしまっています。

株式・ストックにおいて、誰かが買ったときには誰かが負けているのです。

必ずです。

バフェットが伝説的に勝っているのなら、それは誰かのストックでの負け分と途上国などにおける労働力の搾取などの結果です。

 

 きれいごとをいうつもりはありません

だからこそ、本屋に行くのです。

より負けにくくするために、そして全体の中における自分の位置を知るために。

自己啓発本でも、そんなこと今更・・・的なのもあります。

 

閉じた仕事に時間を奪われているときほど、世界の縮図、本屋に気を補充に行きましょう。自分のために。

 

 

パラっとチャーハンの作り方教わりました

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中華のお料理人が、実際に作られる厨房にうかがうことができました。

家庭のような小さな火力でもパラっと方法を聞きました。

 

写真のように、あらかじめ具材は別に火を通しておきます。

この日は近江牛のサイコロでした。

 

次に、溶き卵をさらの鍋に落とします

数十秒で、次にご飯を入れます。

この時、混ぜない!!

ちょっと切る程度にしておきます。

 

塊のまま、香りを出すために、あえて軽く焦げ目がつくくらいそのままにします。

一度ひっくり返して、反対面を焦げ目がつくくらい焼きます。

 

それでもまだ混ぜません。

 

塩、コショウを適宜入れます。

醤油を、べちゃっとしないために鍋肌に落とします

具材も鍋に戻します。

 

醤油の液体が飛んできたところで、一気に混ぜます

それも最小限で!!

ねぎを落として完成です。

 

何よりもコツは混ぜないこととのことです。

 

理由を聞いたところ、ご飯はでんぷん質なので、混ぜるほどくっつくとのことです。

ということは元の冷や飯の時点でもあまりまでない方がいいのでしょう。

また、調味料と具材をまとめて混ぜているのも、2回混ぜるとべちゃつくからとのことです。

 

一度お試しあれ。

 

 

Financial Literacyのあるなしの境目はどこなの?

過日の記事で、リタイアへの道ということで、試算を示しました。

 

その際には、月30万円の不労所得が必要 と書きました。

 

そのためには、12000万円の延べ資産を運用して。。。

ところが、このブログでは、月百万円を悠々自適への境目としています。

整形外科医のブログ

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全然スペックが違います。

そのためには、スモールビジネスで種を増やしながらストック型高配当株式と、都心部の一棟ものを所持するというのが戦略とされています。

 

この方のリテラシーは素晴らしいです。

ご自身で本を書かれるレベルです。

 

医師の経済的自由-豊かな人生と理想の医療を両立できる第3のキャリアパス

医師の経済的自由-豊かな人生と理想の医療を両立できる第3のキャリアパス

 

実際にお会いしたこともありますが、どのような案件に対しても、

「的確もしくは自分なりの考察ができる」

点が卓越しています。

 

私もそれなりに頑張っているつもりですが、

まだまだ先は遠いです。

 

その一方で、どんなに優良企業に勤めていて、仕事をそれなりにレベルにされている方であっても、全くと言っていいほどリテラシーのない方がいます

私の職業などであっても同様です。

 

たまたま、カフェで本を読みながら時間を過ごしていたところ、

隣に保険の切り替え?の商談をしているところに出くわしました。

 

いまでも、まだ積み立て型の医療特約付きの商品を、勧めているのです。

「加入後数年以後は、払込金額よりも高額に返戻金が帰ってくる」

といわれて、ならお得じゃん!って、あなたは馬鹿ですか?

・7大疾病にかかったら以後の保険料は要りません。。

・死亡保障は、お子さんが成人するまでの間だけか65歳まで。。。

 

今の日本の60歳時の死亡率、知ってますか??

 

・先進医療特約もついて、安心です。

 ん?10年自動更新って書いてない?

要は先進医療が使われる時代になったら、勝手に値上げしますってことです。

 

 

このレベルよりは、私はまだリテラシーは上のつもりです。

 

では、どのレベルまで必要なのか?

日本の通常の男性の一生において、

大きな買い物は以下の通りです。

  • 住居
  • 生命保険
  • 嫁さん(!)

 

これらをコントロールするだけのリテラシーがあれば、少なくても ’知らないことにいる’ 不幸を避けるためのことはできるでしょう。

 

住居については、現在住宅ローンの利率はとても低いです。

変な話、インフレ率よりも低い(!)ので、金を借りて投資した方が得(!)なくらいです。

それで、自分が住む期間を設定します。

 

仮に今の家賃が15万として、10年住むとします。

15×12×10=1800万

 

次に住みたい家のある地区の物件から試算します。

築10年のものが6500万円、築20年のものが5200万円とします。

 

この差額の1300万、に固定資産税、仮に8万/年を考慮して、

1400万とします。

 

支払額は

賃貸 1800万 > 持ち家 1400万+修理費

 

しかし、これは5200万の価値を10年後に物件が持っていることが条件です。

さらに言うと、

今の6500万と比べて、10年後の5200万は、インフレを考えると薄いお金になります。

 

不動産が真にインフレの影響を受けるのなら、

値上がりして見えて初めて、動産といえます。

 

つまり、現在 年月で値が下がっていないエリア以外は買ってはいけないのです。

 

極論しました。

ならば、ローンを使って、将来の値が下がらないエリアを買い、売り抜ける。

それが勝利に最も近いのではないでしょうか??

またまたSmolenが講演に来てくれました

先日、EULARの重鎮、Josef S. Smolenがまた日本に講演に来てくれました。

 

言わずと知れた、EULAR recommendation 2016の生みの親です。

 

今回、写真は撮れなかったので、肖像でお願いします。

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今回は、日本リウマチ学会でお話になった、recommendationの内容に加え、

さらに新規のJAK阻害薬、オルミエントについての話もありました。

オルミエント錠 4mg PTP包装+個装箱

 

どんな薬なのか?

正式には薬価収載まだされていませんので、使用法の詳細は詳しく言えませんが、

効能としてはJAK1/2阻害薬と位置されています。

 

現在のエビデンスでは、ゼルヤンツと効果としては大差なさそうです。

ただ、副作用として帯状疱疹が少し少なくなるかもしれません。

 

重要なのは、バイオ無効例に対するJAK阻害薬の有効性でした。

 

Smolenいわく、二次無効例などで、ACR70が20%近く存在するのは、

JAK阻害薬だけのようです。

 

それゆえに、recommendationでPhase2にJAKが収載されたようです。

それでもSmolenは MTXの代わりにはならないと断言していました。

 

ゼルヤンツも、はじめはこわごわ使われていました。

今ようやく、症例の積み重ねがおわり、新しい時代が開けるのかもしれません。