リウマチ外科医の徒然草

より良く生きるための抜け穴探しのゆる~いブログ

鮒寿司とワインのマリアージュは可能なのか?

ワインを愛好するものにとって、

料理とのマリアージュというのは永遠の憧れです。

 

マリアージュとは?

大まかにワインと料理との相性をいいます。

相性のいい関係を結婚にたとえて「マリアージュ」といいます。

 

よく知られているのが、

魚料理には白、肉料理には赤 というものがあります。

実際にはそうとは限りませんが。

相性の悪い組み合わせもある

結婚にたとえられているくらいで、どうやっても合わない二人を、

お付き合いに発展させるような大変があります。

 

よくあるのが、魚卵と白ワインです。

魚卵の塩っけでワインの香りが飛び、むしろ生臭さを助長します。

最悪の組み合わせと自負してきました。

 

鮒寿司に挑むオーベルジュが

滋賀県の名産の鮒ずしは、子持ちの鮒のおなかにもち米を詰め、発行させて作る伝統のお寿司です。 いや、寿司というよりは発酵したアミノ酸の塊です。

 

はっきり言って、この臭気はくさや並です。

これをワインと合わそうというのです。

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鮒ずしはあまりに味が濃いため、凍ったままスライスして食べます。

 

普通はここで味の濃い目の日本酒と合わせるところです。

 

このオーベルジュでは、サワークリームの上に、デザートワインのジュレを敷き詰め、内部に鮒ずしがチョンと乗っています。

 

マリアージュでは・・

ワインは、酸味、甘味、渋み、うま味、果実味などが混在し、香りの成分もさまざまです。ワインと料理、お互いを引き立て合うバランスを重視し、酸味が特徴のワインには酸味のある料理、濃い重めのワインには、料理も濃厚な味のものを合わせるのが基本です。

 

引き立てあうバランスのためには、各パーツの分量が肝要です。

多めのジュレを付けて、写真の還元臭の強いビオを合わせました。

 

そうすると、鮒ずしの生臭さと乳酸っぽさを消してくれるのです。

 

ためしに、リースリングを合わせてみました。

ほぼ脂肪です。 吐きたいくらいの臭気です。

 

ただ惜しむらくは、マリアージュというよりもデザートワインが勝ってしまった気がすることです。

それでも、魚卵系に一矢報いたことがうれしくて仕方がりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

尺側偏位はなぜ、足では起きないのか??

管理人です。

最近はリウマチ足にも手を出しています。

 

 足においても、高度なリウマチ性病変は健在です。

 たとえば、こんな足・・・

 

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むしろ内側に偏位していますよね?

加えてすごい外反母趾。

 

足と手では表現型にすごい違いです。

なにが違うのか?

 尺側偏位では、主に次の原因があげられています(細かいのは省きます)

  • MCP関節の構造的に尺側傾斜
  • ものを持つときの力が尺側をむく
  • 尺側の内在筋の緊張
  • 第4,5CM関節の沈下
  • 伸筋腱の尺側脱臼

このなかで足にもあるのは、どれでしょうか?

 手との対比

解剖構造に関しては、多少調べたくらいではわかりませんでした。

足の外科専門医に直接聞いてみようと思います。(後日更新予定)

 

ものを持つというのは、足では荷重応答でしょうか?

踏み返しの時には、PTTによって、後足部は内反にロックされているので、屈曲力は内側を向くような気がします。したがって外側にはいかないように思います。

 

内在筋腱については、手術の際に、内外側とも変わらないように思います。

そもそも、手では中指が中心に内在筋腱が配置されているのに対し、足では第2趾を中心に配置されています。蹠側骨間筋と虫様筋が第2趾で特殊な配列?も聞いた事がありません。

 

CM関節は、足でも同じように思います。手ではアーチが高度になりますが、足では逆にアーチが平坦化する方向に働きます。ベクトルはより地面に垂直方法に近づきます。

 

伸筋腱の尺側脱臼については、よくわかりません。伸筋腱は、足では屈筋が果たすとしてよいのでしょうか?MTP関節は手とは異なり、背側に脱臼します。

したがって、通常の伸筋腱は位置を変えることなく短縮します。

事実として手術中、関節包より明らかに背側にテント状に走行する長・短趾伸筋腱を認め、真っ先に処置します。

 

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現時点においてわかっていること

明らかな答えが出せませんが、母趾が他の指に対して対向していない点も含めて、手とは解剖学的に異なる点が多いです。

しかしながら、共通点も非常に多いところでもあります。

 

歴史的に、手の外科・足の外科が別々に発展してきましたが、知識を融合してさらなる発展をさせるため、研鑽を継続する必要がありそうです。

 

Why the ulnar drift with rheumatoid arthritis is never seen in rheumatoid foot??

The factors influencing pathological chages seem to differ between hand and foot.

 

 

 

 

本屋には人間の欲望があふれている

本屋さんって好きですか?

 私は、普段忙しくしていることもあるのですが

気枯れ(穢れ)てくると、神社か本屋に行くことにしています。

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気の補充に行くのです。時間が十分に取れれば神社がいいです。

でも、今日は用事があって本屋にしました。

 

本屋の棚を見れば人間がわかる!

本屋さんには、あまたあるいわゆる書かれた’本’が所狭しと並んでいて、

あるものは平積み、あるものは背表紙だけ。

あらゆる程度に、われわれに訴えかけてきます。

 

まず入ってすぐにあるのが、いわゆる自己啓発系。

・東大式の英語習得術

・すぐに人前でのプレゼンがうまくなる方法

・人生の大事なことは○○から学んだ

・部下を育てるスキル

 

などなど。いわゆるハウツー物ですね。

 

続いてあるのが、資格取得のための教本エリア。

そして、コミックのエリア。

 

趣味の教本エリア。

そしてエッセイや小説のエリア。

 

小説などは違うかもしれませんが。。

本屋さんの約2/3は、何かを得るための本でできています。

 

本というのは、古の、知識・知恵を後世に伝えるためにできたものです。

目指すところは情報の伝達です。

 

本屋さんにおいて、教本系が多いのも無理はないのかもしれません。

事実、私も本屋に行き、まだ自分が知らないことがこれだけあるのか知ることで、

自分の可能性を再認識できます。

 

最近の自分を顧みて、明日からこう変えよう、ああ変えよう。

これが本屋の最も、効能があるところです。

 

実際に本を買っても実は読み切って実行できてる人は少ないですよね笑

 

人間の欲望とはどこに向かうのか?

本屋で見られるハウツーもののうち、自己啓発系のものをみると、現代の人間の抱える本質的な問題を見ている気がします。

誰かより優れたい、もっと認められたい、もっとうまくなりたい。

 

それ自体は、人間を向上させる原動力となり、未来への牽引力です。

しかし、これらの欲望は人間同士の争いのもとです。

 

誰もが勝者にはなり得ないのです。

 

われわれは知ってしまっています。

株式・ストックにおいて、誰かが買ったときには誰かが負けているのです。

必ずです。

バフェットが伝説的に勝っているのなら、それは誰かのストックでの負け分と途上国などにおける労働力の搾取などの結果です。

 

 きれいごとをいうつもりはありません

だからこそ、本屋に行くのです。

より負けにくくするために、そして全体の中における自分の位置を知るために。

自己啓発本でも、そんなこと今更・・・的なのもあります。

 

閉じた仕事に時間を奪われているときほど、世界の縮図、本屋に気を補充に行きましょう。自分のために。

 

 

パラっとチャーハンの作り方教わりました

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中華のお料理人が、実際に作られる厨房にうかがうことができました。

家庭のような小さな火力でもパラっと方法を聞きました。

 

写真のように、あらかじめ具材は別に火を通しておきます。

この日は近江牛のサイコロでした。

 

次に、溶き卵をさらの鍋に落とします

数十秒で、次にご飯を入れます。

この時、混ぜない!!

ちょっと切る程度にしておきます。

 

塊のまま、香りを出すために、あえて軽く焦げ目がつくくらいそのままにします。

一度ひっくり返して、反対面を焦げ目がつくくらい焼きます。

 

それでもまだ混ぜません。

 

塩、コショウを適宜入れます。

醤油を、べちゃっとしないために鍋肌に落とします

具材も鍋に戻します。

 

醤油の液体が飛んできたところで、一気に混ぜます

それも最小限で!!

ねぎを落として完成です。

 

何よりもコツは混ぜないこととのことです。

 

理由を聞いたところ、ご飯はでんぷん質なので、混ぜるほどくっつくとのことです。

ということは元の冷や飯の時点でもあまりまでない方がいいのでしょう。

また、調味料と具材をまとめて混ぜているのも、2回混ぜるとべちゃつくからとのことです。

 

一度お試しあれ。