日本の中には、いまだ生涯にわたって仕事を続けることこそ偉人という考えが根底にありますが、今の時代、その考え方は古くなってきています。
欧米では、定年を機に、大学の教授を辞したのを機に、ワイン畑を栽培したりする、いわゆる第2の人生の始まりととらえることは是とされています。自分の時間を大事にするという考えからでしょうか? 他人の自分への必要以上の干渉を嫌い、同時に他人に利するように第2の人生を設計する。そのような人も少なくありません。
Zinfandel
先日お会いした、このワイナリーのオーナーさんも、定年までは地質学の教授をされていたようで、その経験をもとに定年後ワイン畑を買ってワイナリーを作ったようです。
とても生き生きとされているとともに、70を超えるご高齢であるにもかかわらずわれわれと一緒に飲んで、ボトルにサインしてくれる姿には、憧れさえも感じました。
友人との議論
その中で、自分が遊ぶというためだけではなく、自分のやりたいことを中心に生活を組んでいくという姿勢の中で、アーリーセミリタイアをするという話をしました。
友人は後輩ですが、とある県で救急医をしています。専門医をそろそろ取得するくらいの経験で、自分の出身地を離れて、様々に環境を変えながら、自分の経験を蓄積しているようです。さらに、ウルトラマラソンに出場したり、自分の生活も救急医らしからぬ生活スタイルを貫いています。
この写真はあまりにリゾートですが、目指すところはこれではありません。友人と目指しているのは医業のシェアリングなのです。
週に3回前後の外来や手術など、一つの医院における業務を分けてしまう。責任もわけてしまうという形を考えています。
これを実現するには、小さなクリニックの形をとり、自由度の高い経営を取る必要があると思います。
もちろんその分の収入は減少します。実動が少ないので。
もしも収入が足りなければ、残った日は他の場所で医業をするのもいいですし、別の仕事を本業としてやったらいいと思っています。
今はやりの副業ではなく、本業として。
友人は、居酒屋かレストランをやりたいといっています。
そしてそのために、ソムリエの友人、料理人として自身も修行、経営学の勉強、これらをすでに始めているというのです。
彼は30代前半、すえが恐ろしい。。
投資におけるアーリーリタイアは遊んで暮らすことが目的?
通常、アーリーリタイアは事業などや投資で十分額のゲインを得た人が、その資産から生み出されてるインカムゲインだけで暮らせてしまう状態のことを言います。
仕事はやめて、遊んで暮らす。。。。なんていい響きだ。
ただ、われわれ医師は自分の利他的な部分を外に持ち続けないと、どこかの政治や利権のことしか考えていない教授のように、自分の決裁権の大きさを原因に暴走をしてしまう可能性があります。
www.orthopaedicrheumatologist.com
先日も書きました。
ひたすら、患者さんのために・・・を失うと、お金や権力の亡者になってしまうのです。とはいえ、ずっと医業のみでは、本当は自分が趣味としてしたかったこともしないまま人生の後半を迎えてしまいます。
自分のキャリアは自分が作るという姿勢だけは忘れたくありません。
年齢の十の位が繰り上がる年が迫ってきている自分の中に、目指す姿がはっきりと見えた議論でした。自分の第1本業はとっくに決まっています。
これから大事なのは第2本業の決定だなと。おぼろげながら形はあるのですが、定まっていないので、勉強を続けていこうと思います。
抽象的ですが、第一本業をセミリタイアで5年後までには迎えたいと思います。
では。