リウマチ外科医の徒然草

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関節リウマチにおけるサルコペニアについての知識整理 Sarcopenia in Rheumatoid Arthritis

先日、関節リウマチ治療ガイドラインについて書きました。

リハビリテーションのエビデンス不足で、どのような介入がよいかといった

具体的な治療方針についてはガイドラインに未記載です。

There is still paucity in the evidences for rehabilitation, so intervention what and when we should do is not appeared in the guidelines of treating rheumatoid arthritis.

リハビリに立ちはだかるサルコペニアという大きな壁

 

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サルコペニアという言葉は、30年前に提唱された言葉です。

ギリシャ語(Greek):sarx + paenia

英語(English):flesh + loss

 

アジア人に適応可能かどうかは別にすると、

ヨーロッパのワーキンググループが提唱した、EWGSOP基準で判定されます。

 

DEXA法もしくはBIA法で測定された筋量減少をと判定材料にします。

65歳から75歳では、13~24%に見られるようです。(1998年)

Sarcopenia is defined using EWGSOP criteria, and reported to be seen in 13~24% among 70's person.

www.ncbi.nlm.nih.gov

 

年齢の増加に伴い、より増えるようです。

最新の基準を用いた表が以下のものです。

フリーPDFなので見てみてください。

The latest version is appered in the next article.

www.ncbi.nlm.nih.gov

2016年10月から、ついにICD-10でM62.84が割り当てられ、独立疾患になりました。

 

臨床面ではどんなものか?

原因は、栄養状態によるもの、疾患に関連するもの、活動に関連するものの

大きく3つに分けられます。

 

関節リウマチでは、TNFやIL-1Bといった炎症性サイトカインのため、局所の筋の異化が亢進するのと、同化が抑制されます。

Pro-inflammatory cytokines such as TNF and IL-1B work for muscle decrease.

 

したがって、早期に炎症をおさえないと局所で筋が委縮します。

しかし、DMARDが効くには最低でも数ヵ月期間が必要です。

 

早期に炎症をひかせるものとしては、コルチコステロイドの使用が必要です。

 

しかし、コルチコステロイドそのものに、筋委縮をおこす働きがあります。

However, corticosteroid also has work to decrease muscle fibers through inhibition of IGF-1 and myostatin production.

IGF-1を抑制することにより、筋繊維の減少と量の減少をおこします。

またミオスタチンが筋衛星細胞の増加・分化による筋量の増大を抑制します。

 

関節リウマチにおける実情については、後日続きをアップします。

長くなったので次回に。

More details will be published in near future.