管理人です。
これも備忘録です。
先日かの国では採血が診察の後であることを書きました。
www.orthopaedicrheumatologist.com
私なりにあと採血でもOKな理由を様々に考察していたのですが、
臨床的な理由よりも別の理由で現場は動いているようです。
リウマチ学に疾患活動性評価は必須である
DAS28の普及以後、避けては通れない既知の事実になってしまいました。
昔は朝のこわばりなどを参考に、Physicianの勘である程度に決めていたと思うのですが、現在はアナログをデジタルに変換するといいますか、何でもINDEXにしてしまいます。
あなたのDAS28はいくつなので、これぐらい悪いですという指標です。しかし本来アナログで多因子であるところを忘れてはいけませんが。
まあ、これを実臨床で行うべきと書いてあったり、偉い人が学会で毎回取らないといけないと口演していたり、この数字で薬の有効率を述べていたり。。。
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ある意味、生物学的製剤の発明よりも、
DAS28などの「統合性疾患活動性指標」の発明の方が画期的かもしれません。
リウマチ医は全員がこの数字の掌で遊ばれているのです笑
やっぱり外国では医師はDAS28をとらない
前述の話に戻ります。
少なくてもAKHのリウマチクリニックでは、DrはDAS28を測っていません。
では誰がとっているのか?
Smolenのあれだけの業績を支えているのは誰なのか??
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そう、ここにいるのです。
BIOMETRYセクション
ここにはクリニックの開いている平日毎日、3~4名の職員が詰めています。
彼らが診察記録とは別に独立して患者を見ているのです。
スコアの処理は後で別の人間がするとして、TJC、SJC、アンケート系(EQ-5DやBASMIなど)あらゆる疾患のスコアを吸い込みまくっているのです。
私はDrが超音波の指示をしないのにも気が付いていました。
専門の技師がいるにもかかわらずです。
使用しているチャートは日本と同じものでした。
スタディーの患者だけ、超音波を長期的のフォローしているのです。私の指導医はどうしても取りたいとき、診断の時だけ緒音波をすると言っていました。
う~ん、合理的!!
これらの職員を誰が雇っているか聞いてみました(失礼でしたが)
大学のようです。
やっぱりAKHはウィーン市の管轄なので、診療に関係のない職員は雇えないのでしょう。でもSmolenのはるかな業績から、大学から雇用する予算が出ているということでしょうか??
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振り返って日本では?
ここまでくれば当然ですが、日本では医師は医師に必要な業務だけでなく、書類作成や、このような評価など、すべてをこなすことが当たり前になってしまっています。
当然抜けも多く、時間と患者数を有効に使えないので、大きな結果が出せない。そういうシステムの流れができてしまっています。
やっぱり結果を出すには、いい意味で分業が必要ですし、その方が公正な結果を得ることができます。日本でももっと違う意味で補助員を雇って業務効率化を図っていくべきではないでしょうか?
え?今でも補助員の加算があるでしょって?? 現場を見てみたら何をしているかわかるとおもいますよ。絵にかいたもちです。
その加算点で設けているのはニチイ学館だけ。。。(ou! black!)
羨まし~限りです。
もう少しこちらでの経験と、思考の構築ができたら、日本に帰った後に新たなアイデアの構築ができそうです。
リウマチ診療の未来のために。もう少し頑張ります。
では。